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STU48・薮下楓、グループ卒業への思いを語る。写真集は「“ファンの皆さんに残せるもの”に」

  • 2021年8月5日
  • Walkerplus

「ポッター平井の激推しアイドル!」第259回は、STU48の薮下楓が登場!

2017年5月のお披露目から1期生としてSTU48を牽引してきた彼女が、2021年4月にグループからの卒業と芸能界引退を発表。7月30日に『STU48 薮下楓写真集 さよならの余韻』(玄光社)を発売した後、8月8日(日)に神戸国際会館こくさいホールで開催する卒業コンサートをもって、アイドル人生にピリオドを打つ。卒業を間近に控えた彼女に話を聞いた。(7月9日、大阪市内にて)

■“SHOWROOMで卒業発表”の理由
――4月16日に卒業を発表されました。発表に至るまでの経緯を教えてください。

薮下「去年の年末ぐらいに卒業を考え始めて、スタッフさんと何度もお話して、卒業発表ということになりました。自分の中で『卒業するタイミングは今なんじゃないかな』と思ったので」

――ご家族やメンバーに卒業の相談はされていましたか?

薮下「家族にはしていました」

――その話をした時の反応は?

薮下「もともと親は、私がSTU48に入る前から放任主義というか『自分の人生は自分の好きなように生きなさい』というタイプで。私もほとんど親に相談することもなく、事後報告が多いタイプなので、『そうなんだね。もう相談してくる時点で決めているんでしょ?』みたいな感じでした」

――卒業を発表する方法や場所の選択肢がいろいろありますが、SHOWROOMで発表した理由は?

薮下「最初は公演で発表しようと思っていたんですけど、人数制限もあるなかで発表するよりも、遠方で応援してくださっている皆さんのためにも、SHOWROOMで発表したほうがいいのかなと思いました」

――卒業発表を聞いた時は正直、「ふうちゃん、まだ早いよ~」と思いました。お姉さん(元NMB48 薮下柊)が卒業発表した時も同じ気持ちだったんですけど…。

薮下「それ、めっちゃ言われます!『薮下姉妹、潔いな』って(笑)」

――私としては、「あと1~2年は見たかったな」という思いはあるんですけど、ファンの皆さんからはどんな反応が多かったですか?

薮下「本当にそんな感じでした。私が卒業を全然匂わせなかったので、驚いた方がすごく多かったんじゃないかなと思います」

――卒業発表と同時に、「芸能活動を続ける予定はありません」とおっしゃっていましたが、その気持ちに変わりはないですか?

薮下「変わりはないです。卒業後はSNSもしないので、STU48の薮下楓で(芸能活動は)終わりですね」

■ファンと一緒に作り上げた卒業記念写真集
――『STU48 薮下楓写真集 さよならの余韻』が7月30日に発売されました。そもそも、「卒業するまでに写真集を出したい」という思いはあったんですか?

薮下「まったくなかったです。でも『写真集を出しませんか?』と声をかけていただいて、すごくありがたいことだなと思いましたし、“ファンの皆さんに残せるもの”という意味でもすごくいいのかなぁと思って、お受けさせていただきました」

――『さよならの余韻』という、卒業記念らしいタイトルになりましたね。

薮下「タイトルの候補がいろいろあったんですけど、私自身もスタッフの方々も満場一致ですぐに決まりました。この写真集を見て、『薮下楓っていたなぁ』って、ほのかな余韻を細く長く持っていてもらえたらうれしいなという意味も込めています」

――撮影した場所や、その撮影時のエピソードを聞かせてください。

薮下「『思い出せる恋をしよう』のMVのロケ地である御手洗(みたらい)で、制服を着て撮影しました。デビュー当初はセーラー服を着る機会が多かったので。御手洗町並み保存地区は国からも選ばれている地区で、瀬戸内らしさがある場所なんです。MV撮影の時はメンバー40人以上で行ったんですけど、1人で行ったら道がすごく広く感じて、感傷に浸りながら撮影をしていました」

――他に印象に残っている場所は?

薮下「『ペダルと車輪と来た道と』のMVのロケ地である『未来心の丘』に行きました。真っ白なワンピースを着て青空の下で撮影する予定だったんですけど、あいにくの雨で。ビショビショになりながら、メイクもほとんどせずに撮影しました。その雨のおかげで、かっこいいシックな感じの写真が撮れたので、注目してほしいです」

――写真集の公式ツイッターで、撮影場所をはじめ、衣装や髪型などをファンの皆さんの投票で決めるという試みをされていました。

薮下「写真集って、撮影が終わってから発売発表するケースが多いと思うんですけど、今回は私が卒業発表をしてからお話をいただいて、すごいスピードで進んでいったんです。『写真集を出します』って発表した段階ではまだ撮影もしていなかったので、ファンの皆さんの意見を取り入れながら制作できました。なので、一緒に作り上げた感があります」

――ファンの皆さんから「水着を見たい」という意見が圧倒的でした。

薮下「本当に圧倒的でしたね(笑)。STU48のメンバーは水着姿を披露する機会があまりないんですけど、私は特に抵抗もなかったですし、STU48に入ってから瀬戸内海に入ったことがなかったんですよ。この写真集の撮影で瀬戸内海に入ることができてうれしかったです。いい思い出になりました」

――通常版の表紙の見どころは?

薮下「通常版の表紙は1日目の撮影だったんですけど、撮った瞬間にスタッフさんが、『これは表紙だな』って言ってくださって決まりました。私自身のコンディションもすごく良かったんですけど、天気もすごく良くて風も吹いていなくて、すべてのコンディションが良かったです。瞳がすごくきれいに写っているのがお気に入りのポイントです」

――特装版(現在は売り切れ)の表紙の見どころは?

薮下「特装版の表紙はホテルの一室で撮影したんですけど、部屋の壁もお布団も真っ白で、全部が真っ白な空間で、真っ白な水着を着て撮影しました。せつなげな表情をしているので、タイトルにすごく合っているなと思います」

■卒コンの地は思い入れたっぷりの神戸で
――8月8日に卒業コンサートが開催されます。STU48のメンバーとして卒業コンサートを行うのは初めてですね。

薮下「『卒業コンサートをやってほしい!』とファンの皆さんがたくさん言ってくださって実現しました。自分でも『やりたいな』とは思っていたんですけど、皆さんがその気持ちを後押ししてくれたので、本当に感謝しています」

――兵庫県の神戸国際会館こくさいホールで行われますが、神戸に決まった理由は?

薮下「STU48は瀬戸内7県を拠点に活動しているので瀬戸内でやりたいとは思っていたんですけど、神戸で卒業コンサートをやらせていただくことになりました。オーディションは兵庫会場で受けましたし、『瀬戸内の声』の時に兵庫エリアのメンバーに選んでいただいたり、1stシングルの『暗闇』を初披露したのも神戸だったので、特に思い入れがあります」

――特に仲良しのメンバーの石田千穂さんも先日、活動を再開しました。ふうちゃんの卒コンに間に合って良かったですね。

薮下「そうですね。セットリストを考えている時はまだ千穂ちゃんが出られるかわからない状況だったんですけど、『きっと帰って来てくれる』と信じて、千穂ちゃんとやりたいなと思う曲も入れていたので、一緒に出られることになってうれしかったです。楽しかった時も苦しかった時も1番そばにいてくれて支えてくれた人だし、こんなに仲良くなれる人に出会えるとは思っていなかったので、千穂ちゃんには本当に感謝しています」

――もちろん「ふうちほ」コンビのパフォーマンスにも注目していますが、卒業コンサート全体の見どころを教えてください。

薮下「やっぱり私には“STU48の元気印”というキャッチフレーズがあるので、ハッピーなセットリストになっていると思います。あと『これあったなぁ』とか思い返せるようなところだったり、今まで応援してくださったファンの皆さんへのメッセージを込めたセットリストにもなっているので、そこを楽しんでいただきたいですね」

――最後に、読者の皆さんへのメッセージをお願いします!

薮下「私は8月8日でSTU48を卒業するんですけど、卒業した後もどこかでずっと笑っていますし、STU48を応援していきたいなと思っていますので、皆さんも応援していただけるとうれしいです。瀬戸内にも遊びに来てほしいですし、私もプライベートで遊びに行きたい場所がたくさんあるので、皆さんとまたどこかでバッタリお会いできたらいいなと思います!」

取材・文・写真=ポッター平井

<ポッター平井・プロフィール>
構成作家・ライター。MBSラジオ『NMB48のTEPPENラジオ』などを担当。松田聖子さんの“輝き”に魅せられて以来、30年以上アイドルを応援し続けるアイドル・サポーター。

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