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【漫画】南極にたどり着いた観測隊の初仕事って?漫画で引き込まれる“南極観測隊”の魅力

  • 2021年7月18日
  • Walkerplus

南極観測隊の実話をもとにした漫画や、ジェンツーペンギンが主役のほのぼのした4コマなど、南極ゆかりの漫画をTwitterに数多く投稿しているうみ(@umi_sousaku)さん。以前ウォーカープラスで紹介した際にも大きな反響を呼んだ。

花火大会の中止や海開きを見送る海水浴場など、今年もコロナ禍の夏休みとなりそうな今だからこそ読みたい、「ふじと南極のなかまたち」の新作エピソードを紹介。漫画を通して、海、そして遠く離れた南極に思いを馳せよう。

■南極にたどり着いた観測船「ふじ」、その行く手に立ちはだかるものとは?

オリジナルキャラクターなどフィクションを交えながら、南極観測船「ふじ」と観測隊員たちのエピソードを描く「ふじと南極のなかまたち」。先日投稿されたのは、「ふじ」が南極に到着した際の物語だ。

南極に到着し、本格的な輸送を開始するため定着氷(海岸にくっついて離れない氷)に接岸を試みる南極観測船「ふじ」。港のない南極では、船体をチャージング(体当たり)させて氷を砕き、氷の中に入って錨を打ち込む必要があるのだ。前進と後退を繰り返しながら少しずつ氷を割っていく「ふじ」だが、船の前方にとあるものを見つけてチャージングを停止してしまう。

双眼鏡で覗いた先にいたのは、一羽のペンギン。南極では条約により生き物を傷つけてはいけないため、ペンギンを遠ざけなければチャージングを続けられないのだ。追い払うためにサイレンを鳴らすものの、大きな音に慌てふためくだけでその場から動こうとしないペンギン。それどころか、海中からペンギンの仲間たちが次々と氷上に集まってしまう。それを見た「ふじ」はそれ以上のチャージングを断念し氷に横付けする、というエピソードだ。南極という地で、巨大な観測船が小さなペンギンにかなわないというほのぼのとした話だが、「ふじ」の前にペンギンが立ちはだかったのは、実際にあった出来事をもとにしているというから驚きだ。

■昭和基地にやってきた観測隊員、その初仕事は「ゴミ拾い」!?

続くエピソードでは、観測隊員の南極での意外な初仕事を紹介。ヘリコプターで南極・昭和基地に降り立った観測隊員たち。これまで苦楽を共にした艦を離れ、感慨にふける隊員たちの目に飛び込んできたのは、ゴミ置き場か工事現場かといった光景。昭和基地は4年間放置されていたため、設備のあちこちが壊れたり風で吹き飛ばれてしまったのだ。観測を行うためには、観測隊長も科学者も歯科医も分け隔てなく“ゴミ拾い”からスタート……。観測隊のイメージからはなかなか想像のつかない初仕事が描かれている。

書籍『「ふじ」南極航海記』を題材に、登場人物などフィクションを交えつつも「ふじ」の観測隊員たちの姿を描く同シリーズ。「ふじ」は現在名古屋港で当時の姿のまま一般公開されており、「ふじ」を見学した読者からは「漫画を読んでから行ったので、より想像がかき立てられて楽しかった」という声も寄せられている。

あふれる南極愛を感じさせるうみさんの作品群は、うみさんのTwitterのモーメントにまとめられている。南極観測隊の“隣人”としてさまざまな場面で現れるペンギンとの関係や、長い航海や昭和基地での日常の様子など、さまざまな角度から描かれるエピソードは夏休みに読むのにぴったりだ。

なお、「ふじ」の近くにある名古屋港水族館では、うみさんがデザインした南極観測船「ふじ」の錨とアデリーペンギンをモチーフにした「魚朱印」スタンプが、海の日である7月22日(木)の1日限定で登場。タイミングが合えば足を運んでみてはいかがだろうか。

制作協力:うみ(@umi_sousaku)

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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