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【漫画】可哀想…でもかわいい!気弱なハムスター「ちこまる」の姿に共感の声多数

  • 2021年5月1日
  • Walkerplus

床の薄い部屋で一人暮らしをする、ハムスターのキャラクター「ちこまる」。気弱な性格のちこまるに降りかかる、日常のちょっぴり悲しい出来事を描いた漫画が「あるある!」「可哀想だけど癒される」と、SNSで注目を集めている。

一人暮らしのアパートでありがちな、壁・床が薄すぎる問題。せっかく静かに歩いていたのに、カレンダーが落ちた衝撃音で怒られてしまったちこまるに、「守りたくなる」「可哀想だけどかわいい…」という声が集まった。セリフはないが、心臓が止まりそうなほど驚いたんだろうな…というのが伝わってくる。

実はこのちこまるは、新進気鋭のクリエイター集団であるPie in the skyが制作、小学館集英社プロダクションが商品化を、AIQがAIによるソーシャルデータマーケティングを担う、という3社による合同プロジェクトによって生まれたキャラクター。

今回はイラストを担当するスズキハルカさんに、テーマの決め方やちこまるの性格、なんとも言えない可哀想さを表現するポイントなどを聞いた。


■みんなが実際に経験した“日々の些細な辛かったこと”を出しあって漫画に


―漫画の題材はどうやって決めているのですか?
「クリエイティブチームの3人で“日々の些細な辛かったこと”を出しあい、さらにその中から『私がちこまるだったらこういうことがありそうだな』ということを選んで漫画にしています。たまに社内の他のメンバーに聞くこともありますが、『そういう場面で辛いと思うのか…』とか、『私もそれ辛いな…』とか、気づきがあっておもしろいですね。逆に、自分が人に対して辛いことをしてしまっていたなと反省することもあります(笑)」

―ちこまるの誕生秘話を教えてください。
「『小さくて弱そうでびくびく(キョロキョロ)している動物は…』と考えてハムスターに決めました。子供の頃に私もハムスターを飼っていたので、愛着を持って描きやすい動物でもありましたね。あまり喋らない方がかわいいよねとか、突っ込まない方がちこまるっぽいよねと、大まかな設定は制作監修と相談しながら詰めつつ、性格の細かい部分は自分が決めました。実は年齢や友達の人数といった細かな設定も決まっています」

■あまり喋らない分、表情や仕草で感情を表現するコツとは

―キャラクターデザインのこだわりを教えてください。
「ちこまるは、びくびくしたり喜んだり感情の描写が大事なので、目はウルウル、キラキラしたり、ハイライトの大きさや位置で感情を表現できるようにしました。丸くてポチャッとした腰回りや小さな丸い手足、大きいお尻にちょこっと生えている尻尾など、パーツごとにかわいいと思うものを詰めています。あとよく見るとパンツ柄なのもこだわりポイントです」

―なんとも言えない“可哀想さ”を表現するために、意識していることはありますか?
「ちこまるはあまり喋らない分、表情や仕草だけで伝えなくてはいけないので、このコマではちこまるはどういう気持ちなのか、何をしているのかを意識しながら描いています。目や口の線のわずかな差で、表情のニュアンスがかなり変わってしまうんです」

■愛されるキャラクターに育っていってほしい
昨年12月に配信を開始したちこまるの漫画。Twitterアカウントのフォロワーはすでに3.4万人を超え、20〜30代の女性を中心にファンが急増。フォロワーからは、ちこまる自身に話しかけるようなコメントが数多く寄せられている。
「『私が助けてあげるよ』というかっこいいコメントを見ると『ちこまるよかったね!』と内なるちこまるに話しかけてしまうんです」と、笑うスズキさん。見てくれている人の心の中にちゃんとちこまるがいるんだな、と感じてうれしいんだとか。

「私自身、辛い時にうまく人に言えなかったり、勇気を出して言ってみたらあまりいい反応をもらえなかったりして、余計に自分の気持ちを伝えるのが怖くなった経験があって。そんな時に支えてくれたのが絵や音楽だったので、私もそうやって“誰かに寄り添うような作品”を作りたいと思っています」

最後に、どんなキャラクターになってほしいか聞いてみた。

「キャラクターとしてはやっぱり愛されて欲しいですね。投稿を続けていく中で、ちこまるの違う面ももう少し見せられるようになるといいなと。これからもちこまるのいろんな表情や日々を見せられたらと思っているので、よろしくお願いいたします!」


取材・文=江口琴音(glass)



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