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仮面ライダーの日常を激写?センスあふれるフィギュア写真が話題に

  • 2021年1月26日
  • Walkerplus

仮面ライダーのフィギュアを使った写真がInstagramで話題の「V3とストロンガー(@v3_stronger)」さん。ヒーローたちの日常(?)が垣間見えるような写真を、なんと4年半もの間、毎日投稿し続けている。今回は撮影を始めたきっかけや裏話を本人に直撃!

■リモートワーク、リモート飲み、宅配サービスまで、世の中のトレンドもネタに
仮面ライダーV3と仮面ライダーストロンガーの2体のフィギュアを使い、ライダーのオフショット風写真を投稿し続けているV3とストロンガーさん。なかでも今年は、在宅勤務や友達とのリモート飲みなど、新しい生活様式を仮面ライダーたちで表現した写真がフォロワーからの共感を呼んだのだとか。

コロナの影響で在宅勤務が始まったころに撮影した「リモートワーク中の誘惑」。在宅勤務の家主を横目に、V3とストロンガーが楽しそうに焼肉パーティーを繰り広げている。なんともユニークな1枚だが、自分が家主の立場だったら「こっちは仕事してるっていうのに…この野郎…」と悔しくなりそうだ。

「リモートワークに慣れていない自分自身に加え、普段なら留守番をしている時間なのになぜか家主が家にいるという、彼らが感じている違和感をうまく表現できたと思います」と語る、V3とストロンガーさん。こちらを振り向いているストロンガーが「あれ?仕事してんの?」と言っているようで、これがまたジワジワくる…。

さらに、緊急事態宣言期間中に流行したリモート飲みの風景を、自作のドールハウスで撮影した1枚も反響が大きかったという。なぜか同じ部屋の中で画面越しに乾杯するという2人の謎行動に「振り向けばリモートじゃなくても飲めるじゃん!!」とフォロワーから総ツッコミ。「あれは快感でしたね」と話してくれた。

■日常生活に溶け込ませたり、自身の日記代わりにすることも
私たちの些細な日常を再現した写真もかなり人気が高い。アイデアはさまざまな場面で思い付くそうで、「その日自分に起こった出来事を日記のように彼らに再現させることもあれば、自分の日常の中に彼らを馴染ませてみたりと、いろいろ挑戦はしています」と、V3とストロンガーさん。

なかでも好評だったのが、2017年の年末に投稿されたタイトル「酔っ払い」の写真。人けのない駅を舞台にするため、終電直前の時間帯に駅で撮影したものだ。倒れこむ2人の姿が年末のサラリーマンの様子と重なり、多くの共感を得られたそう。

「当時はまだ外での撮影に慣れておらず、ドキドキしながら撮影したのを覚えています。撮影が終わり片付けようとしたちょうどその時、終電から降りてきた人が奥に写っている改札からいっせいに出てきて。慌てて片付けをし、逃げるように帰宅しました(笑)」

■4年半、毎朝投稿するそのきっかけは先輩にもらった一体のフィギュア
フィギュア写真を撮り始めたのは、Instagramのアカウントを始めた2016年6月1日。それまでは写真自体あまり撮ったことがなかったという。

「きっかけは、先輩からいただいた仮面ライダーV3のフィギュアでした。一番好きなライダーだったこともあり非常にうれしかったのですが、時間が経つに連れて全部買い揃えたくなってしまって…。それを自重するために始めたのがこのアカウントです」

アカウントを始めてから約4年半もの間、毎朝欠かさず投稿してきたフィギュア写真。なぜV3とストロンガーのコンビにしたのか聞いてみた。

「V3の相方が欲しいなと思った時に、当たらずともいえど遠からずのストロンガーを相方にして、お笑いコンビのようなユニットにしたらおもしろそう…と思って。アカウント名も最初から『V3と〇〇』と決めていて、いろいろ候補がある中で語呂がしっくりきたのも理由です。仮面ライダーのファンの人から『なんでこのコンビ?』と思われることも狙いでした」

実はこの2人、本来のライダーとは違ったキャラ設定が。ボケ担当の先輩V3と、それに振り回される優等生の後輩ストロンガーという関係性になっていて、それを知った上で改めて写真を見てみるのもまたおもしろい。

また、いつも2人のそばにいる小さなピンクのブタにも「エイト」という名前が付けられている。V3とストロンガーさん自身がマイクロブタを飼ってみたかったことから、その練習として2人にもペットを設けたのだとか。

■わかる人にはおもしろい!マイケル・ジャクソンの名曲や人気ドラマなども再現
写真はスマホで適当に1枚パシャッと撮るだけで、撮影に立ち会った友人にも「そんなに簡単なの?」と驚かれるくらいなんだそう。いい写真を撮影しようというよりは、自分が思いついたことを写真でアウトプットしている感覚に近いという。「時には本のタイトルや曲の歌詞、その時思いついたダジャレを彼らで表現することもありますね」と、V3とストロンガーさん。

特に印象的だというのが、関東圏で放送されている「東京サマーランド」のCMを再現した投稿。なんでも撮影時に観光中のアメリカ人に声を掛けられたのだとか。

「こんなことろで何をしているんだ?」

「Instagramに投稿するために、写真を撮影しているんだよ」

というような会話をきっかけに、観光ではどこに行くのか、おすすめの場所はどこかなど、軽く話をしてその場は終わったが、後日InstagramのDMに、撮影準備をしているV3とストロンガーさんの姿を収めた写真と応援メッセージが送られてきた。

「普段はフィギュアの写真を撮る側ばかりなので、自分が写った写真を見るのはとても新鮮で。見知らぬ誰かですが、東京観光の思い出の中に自分が含まれていたということもうれしかったですね」と語ってくれた。

■ドールハウスはなんと手作り!足りない家具や小物も自作
「小さい頃、両親が一から作った3階建のドールハウスがずっとリビングに置いてあったからか、ミニチュアやジオラマの世界にハマるのにはそう時間はかかりませんでした」と話す、V3とストロンガーさん。彼らの住むドールハウスも自ら作ったというから驚きだ。

「世の中にはフィギュアでかっこいい写真を撮っている人がたくさんいます。写真の技術力で勝負するというより、彼らの住む部屋や家具、小物に関しては、市販のものとは引けを取らないくらいのクオリティのものを自分で作りたいと思っています」

フォロワーとの交流もあり、ミニチュア好きの人とお互いの得意分野のものを物々交換をする、いわゆる「交換便」をすることもあるという。「ドールハウスを作ってあげた代わりに、彼らのお洋服をたくさんいただきました」と、V3とストロンガーさん。また、特撮好きの人とフィギュア仲間になって、コラボ写真を投稿したことも!

■人間味あふれる「ちょうどいいダサさ」を保ちたい
今後について聞いてみると、「自分の写真だとひと目でわかる『ちょうどいいダサさ』は保ちたい」と語る。アニメではあんなにかっこいい正義のヒーローでも、彼の写真を見ていると「やっぱりヒーローも人間なんだな」と思えてくる。

「SNSというのは極論を言えば必要ないものかもしれません。ですが、新聞にちょこんと載っている4コマ漫画『コボちゃん』のように誰かの日常に溶け込めたら光栄です。今や仮面ライダーファンだけでなく、ドールハウスやミニチュアファン、投稿ネタのファンなどフォロワーもいろいろ。自分のくだらない投稿を楽しんでくださっている方々のおかげで、毎日続けられていると思っています」

4年半もの間、彼らの写真を撮り続けているV3とストロンガーさん。ほかのキャラクターフィギュアとは異なり、仮面の下の表情がわからないからこそ、見る人それぞれが2人の表情を想像できるというのも、彼の写真に惹きつけられる理由の一つだろう。かく言う筆者も「今日はどんな写真だろう…」と、毎朝ワクワクしている一人。これからの投稿も楽しみだ。

取材・文=江口琴音(glass)

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