サイト内
ウェブ

“コロナ禍”にオープンしたホテル内のレストランに、連日多くの人が集まるワケ

  • 2020年9月19日
  • Walkerplus

大型商業施設や豊洲市場があり、東京駅や銀座エリアからも好アクセスという、交通の利便性にも優れている豊洲。そんな注目の地に、2020年8月、「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」がオープン。その最上階にあるのが、イタリアンレストランの「THE PENTHOUSE with weekend terrace」だ。

■新型コロナウイルスの影響で開業延期も、近隣の住民は待っていた

大型商業施設「三井ショッピングパーク アーバンドック ららぽーと豊洲」に直結する「三井ガーデンホテル豊洲ベイサイドクロス」。ビジネスシーンのみならず、観光やレジャーの拠点として国内外からの宿泊者を受け入れているホテルで、本来は6月にオープン予定だったが、新型コロナウイルスの影響で開業時期を延期し、ようやくのオープンとなった。

地上約165メートルからの東京湾パノラマビューを誇るホテルは、“景色が主役”となる空間づくりにこだわっている。また豊洲ベイサイドエリアを表現する“水”のモチーフを随所に施している点もポイント。かつて造船業が盛んだった豊洲エリアの歴史を背景に、ホテル全体のインテリアにも“航海”になぞらえたストーリーを展開。フロントは最上階の36階にあり、ロビーから見渡せるシティビューも圧巻だ。

フロントと同じ最上階に位置するのが、イタリアンレストラン「THE PENTHOUSE with weekend terrace」。豊洲市場の新鮮な食材を使用し、素材のうま味をシンプルにいかした料理が味わえる。豊洲市場で目利きする魚のプロから最高の食材を仕入れるため、そのときどきの旬の素材を使い、ときには一般には出回らないような珍しい魚介が食べられることも。

「THE PENTHOUSE with weekend terrace」を運営するのは、全国でレストランやウェディングをプロデュース・運営する「ポジティブドリームパーソンズ」。この度のホテル内レストランのオープンについて、ゼネラルマネージャー・武末哲也さんに話を聞いた。

コロナ禍でのオープンとなり、当初の予定とは違うスタートについては「実際にオープンするまでは、どうなるかわからなかった」と率直にコメント。続けて「お盆に帰省や旅行などができなかったということもあったのか、予想を大きく上回り、想定の3倍程度の来客がありました」と話したように、ホテル近隣の住民たちがホテルの完成を待ち望んでいたことがわかる。

■新型コロナ感染防止対策、贅沢な空間、おいしい料理、そのすべてが重なった

コロナ禍の対策については、ホテル内のレストランということもあり、もともと椅子やテーブルはゆったりとした配置だったが、さらに“空き”を作って客を案内するようにしているという。

「利用についても予約を推奨しています。ラグジュアリーな空間を意識した店づくりでしたが、空席を適度に設けることでよりゆったりと過ごせるようになり、お客様にも概ね好評です」(武末さん)

天井も高く、大きなガラス窓から外の景色が望める開放的な店内。テーブルも十分な間隔で配置されていて、贅沢に空間を使っている。オープンキッチンで調理の様子が見えるライブ感は、この時期、安心感にもつな

プロの目利きが豊洲市場の高品質で新鮮な食材を選び、それを使った料理が食べられるということで、開店前から近隣の住民に注目されていた当レストラン。「豊洲には大人がゆっくりと、おいしい食事を楽しめるレストランが意外と少ないということもあり、若い女性やカップルのお客様から、ご年配の方まで、連日多くの方が足を運んでくださっています」と笑顔で話す武末さん。

コロナ禍ということもあり外食業界が全体的に厳しいといわれる今、店に入れない客もいるほどの人気ぶり。ホテルのガイドラインに沿った新型コロナ感染防止対策、贅沢な空間、おいしい料理、そのすべてが重なっての状況といえる。

■コロナとどう暮らす?客のニーズに合わせながら新しい形を作り出すことが大切

とはいえ、当初予定していた朝食ビュッフェは実施していない。ビュッフェスタイルでの朝食はホテルに宿泊する楽しみのひとつでもあるが、感染防止の観点からビュッフェは行っていない。その点について武末さんは「代わりに和食と洋食のお膳をお出ししています。もちろん、お好きな料理はお替わりできるようにしていて、かなり評判がいいんです」と説明してくれた。

好きなものを好きなだけ、自分のタイミングで食べられるのがビュッフェの魅力だが、膳での提供は1人でも利用しやすく、何度も料理や飲み物を取りに行く手間がないことで、忙しい朝には向いていると考える人も多いようだ。

その分、配膳やお替わりのオーダーを受けるなど、通常のビュッフェとは違ったサービスが必要になる。「結果的には食事時間も長くなっているため、ホールの人員を増やすなどして、スムーズにオーダーに対応できるよう工夫をしています。それでも、お客様の安心と満足には変えられません」と、サービスの重要性を武末さんは強調した。

「THE PENTHOUSE with weekend terrace」にはテラス席もある。「今後はやり方を少し変えるかもしれませんが、基本スタンスは安心・安全です」と武末さん。ホテルもレストランもこれまでとは違った取り組みが求められる今、“with コロナ”でも安心して食事が楽しめるように、客のニーズに合わせながら新しい形を作り出そうとしている。

※新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

あわせて読みたい

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。

掲載情報の著作権は提供元企業等に帰属します。
Copyright (c) 2024 KADOKAWA. All Rights Reserved.