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レゴで作ったガンダムの母艦『アルビオン』が“完成度高すぎ”と話題に「コロナ禍で再認識したレゴの魅力」

  • 2020年9月7日
  • Walkerplus

デンマークで誕生したブロック玩具「レゴ」は、老若男女を問わず楽しめるおもちゃとして、長年にわたって全世界で親しまれてきた。そして今、コロナ禍で“おうち時間”の過ごし方が見直されるなか、玩具としてだけでなく“知育”に役に立つという観点からその魅力が再考されている。そこで今回、OVA『機動戦士ガンダム0083』に登場する地球連邦軍の艦艇「アルビオン」を1/300スケールで製作したPEN2ndさん(@PEN2ndLEGOfan1)にインタビューを実施。レゴ製作にはまったきっかけや、思い入れの強い作品について話を聞いた。

■レゴ製作で、子供のころの欲求を大人になって“消化”

――レゴにはまったきっかけを教えてください。

「数年前にランニング中の転倒で右手首を骨折したんです。もうボキっとなって全治半年…。趣味のトライアスロンのために毎日やっていたトレーニングもできなくなって、自宅でこもっているときに小さいころにやっていたレゴを引っ張りだしたのがきっかけです」
――これまでに製作したなかで思い入れの強い作品を教えてください

「そのころに作った、アルビオン(OVA『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』に登場する艦艇)です。作品作りの原点になっています」

――レゴの戦艦シリーズを製作する理由は?

「小中学生時代、今でいうおもちゃで戦争ごっこをする“ブンドド”という遊びがありまして、当時まだ100円だったガシャポンのガンダムとザクなんかを並べて戦わせていたんです。でも、初期のガシャポンシリーズには戦艦がなかったんです。そんな、当時の欲求を大人になってから消化していくような気持ちで、ガシャポンや食玩のモビルスーツに合わせたサイズのレゴ戦艦を作っています」

――どれも力作ぞろいです。ひとつの作品を製作するのにかかる期間は?

「複数作品を並行して作業することが多いのですが、1メートルくらいの大きい作品だと作り直しや試行錯誤が多いので2、3カ月かかります。必要なパーツを発注してから届くまでで1、2週間はかかりますし、それを複数回やりながら完成にもっていくのでどうしても時間がかかります。40センチ以下の小型/中型作品だと1日~1週間ほどで作ってしまうこともあります。そういうのは手癖で組む感じです(笑)」
――これまでに製作したレゴ作品は何点くらい?

「SNSなどで発表したもので20点強ですね」

――レゴの楽しさは何でしょうか

「手も机も汚れず匂わず、短時間で大きな作品を作れるところ。そしてそれを幅広い趣味の人たちと共有できるところです。宇宙船、車、ロボなどジャンルは違えど、レゴという共通点があるだけで世界中の方々とつながることができているのは、レゴというブランドの凄さと楽しさです。コロナ禍でレゴと向き合う時間も増え、その魅力を再認識しました」

■レゴ製作の最大の悩みは…“置く場所”問題

――アルビオンのカタパルトをはじめ、綿密なギミックに驚きます。こうしたアイデアは自然と浮かぶものですか?

「アニメを見ていて『かっこいいな』と思ったものをレゴで再現できるまで、ブロックをコネコネするだけです。頭のなかでゴチャゴチャと考えるよりも、現物を触りながら『お、これイケるんちゃう?』『あっ、強度全然ないわー』と試行錯誤していく方が私には合っているみたいです。PC上で設計できるレゴ専用のアプリもありますし、それを活用している若い人も多いのですが、私は実物を触っているうちに形ができていく感じです」

――一番の代表作を教えてください。

「やはり一番反響があったのは今年の3月に発表した『アルビオン』です。4年前に作った思い出の作品のリベンジ作品で、当時できなかった設定色の再現や各種ギミックなどやりたかったことを詰め込み、ガンダムの食玩『GUNDAM CONVERGE』シリーズのスケールに合わせた自信作になっています」
――レゴ製作で「自分の技術が上がったな」と感じたターニングポイントを教えてください。

「これもガンダムシリーズの艦艇ですが、4年前に作った『アーガマ(機動戦士Zガンダム)』です。レゴってポッチ(レゴブロックの上に並んでいる丸い突起のこと)を上にして“縦に”ブロックを積んでいく組み方が基本的ですが、アーガマの製作ではブロックを横・上下逆・斜めに組むやり方を積極的に取り入れています。アーガマ以前の作品は『今見るとちょっとな…』というものが多いのですが、アーガマ以降の作品は自室などに今でも飾っています」

――レゴ製作で一番苦労するポイントは?

「技術的なことを言うと“強度”です。大きいほど重力の影響が無視できなくなってきて、見た目・ギミックだけを優先するわけにはいかなくなります。これはPC設計だとわかりにくい部分です。それと、本当のことを言うと“置く場所”問題です(苦笑)。レゴ部屋の件も含め、理解してもらっている家族には感謝しています」

――圧巻の作品群ですが、これらの作品を見られる機会はありますか?

「今度、神奈川県海老名で私を含めたアマチュアレゴビルダーの展示会を企画しています。私の宇宙戦艦やジオラマだけでなく、さまざまなジャンルのレゴエキスパートが作品を持ち寄る今年最大規模のレゴ展示会です。入場無料なので、子供たちだけでなく初めてレゴを触る大人の方にも見てもらいたいです」

取材協力:PEN2nd(@PEN2ndLEGOfan1)

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