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SNSを活用したユニークな花火大会を大学生が企画!「海峡線香花火大会」に込めた故郷への思い

  • 2020年7月25日
  • Walkerplus

毎年8月13日に、山口県下関市と福岡県北九州市門司区の、関門海峡の両岸で合同開催される「関門海峡花火大会」。約100万人もの観客が同じ夜空を見上げる、地元の人々にとってなくてはならない夏の風物詩だが、今年は新型コロナウイルスの影響で中止に。そんな中、来年以降の開催を願い、同日同時刻にみんなで特別な時間を共有しようと、下関市出身の大学生がユニークなプロジェクトを企画。SNSとクラウドファンディング、そして線香花火を活用した「海峡線香花火大会」を、8月13日(木)20時より実施する。

「海峡線香花火大会」とは、それぞれに線香花火を楽しみ、その様子を「#海峡線香花火大会 」のハッシュタグを付けてTwitterに投稿することで、タイムライン上に花火の明かりを灯そうというプロジェクトだ。さらに、「関門海峡花火大会」の打ち上げ数である1万5000発にちなみ、クラウドファンディングで募った支援金を用いて、線香花火1万5000本の無料配布を実施。花火は郵送禁止品にあたるため、8月に入ってから当日までの間で、下関市や門司区の駅周辺・市街地を中心に、すべて手渡しで配布を行うという。

同プロジェクトを企画したのは、下関市出身で現在は東京都内の美術大学に通う中村周生さん。ふるさとの祭りである「関門海峡花火大会」の開催中止を憂い、「本当なら花火大会があるはずだった8月13日の夜、今年も花火をきっかけに思い出作りができれば」との思いから、「海峡線香花火大会」の開催を決意した。

「『海峡線香花火大会』が、伝統ある『関門海峡花火大会』の代わりになるとは当然思っていません。ですがこの活動が、『関門海峡花火大会』を知ってもらい、いつか足を運んでもらうためのきっかけになるかもしれない。ほんの少しだけれど、故郷の力となるかもしれないと考えました」と中村さん。「誇るべき故郷の花火大会を未来へつなげたい」―そんな若者の熱い思いに賛同する人も多く、地元の人々からは、「『関門海峡花火大会』の中止が決まり寂しかったですが、こんな素敵なお祭りを作ってくださりありがとうございます」「今から楽しみです!」「これこそSNSの平和な使い方だと思う」といった、温かなエールが送られた。

支援の輪は順調な広がりを見せ、7月23日には、クラウドファンディングの目標額である30万円を見事達成。さらに、今では珍しい「スボ手牡丹(=ワラの柄に火薬を付けたもの)」の線香花火を製造している「筒井時正玩具花火製造所」(福岡県みやま市)が同プロジェクトに賛同し、高品質な純国産の線香花火を無料配布できることになった。


当日は、もちろん下関市や門司区に住んでいる人だけでなく、全国どこからでも参加可能。線香花火のきらめきでTwitterのタイムラインを彩る、この「海峡線香花火大会」では、参加者一人一人が“花火師”だ。「このプロジェクトは、僕一人では叶えることができません。みなさんの思いがつながってようやく完成します。どうか僕に、あなたの力を貸してください。8月13日の夜に会いましょう。『#海峡線香花火大会』で待っています」(中村さん)

8月13日の夜は、それぞれに線香花火とスマートフォンを用意。そして、ハッシュタグ「#海峡線香花火大会」を合言葉に、みんなで特別な思い出を共有しよう!


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