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更年期は心疾患リスクが上昇!?身体を守るカカオ習慣とは?

  • 2021年1月6日
  • つやプラ

疲れやすさ、ホットフラッシュ…更年期の様々な症状で悩んでいる女性も多いと思いますが、実は更年期は更年期症状だけでなく、高血圧などの健康リスクも高まると言われています。

東京医科大学と株式会社 明治の共同研究によると、カカオポリフェノールを継続摂取することで、健康リスクを軽減できる可能性があると確認されたそう。

チョコレート

今回は株式会社 明治・研究本部の博士(農学)夏目みどりさんに、更年期の女性の身体に起こるリスクと、それに対しカカオポリフェノールがどのようなパワーを発揮するのかを教えていただきました。

更年期症状だけじゃない!高血圧、高血糖、高コレステロールのリスクにも要注意

ーー更年期、閉経後の女性に起こる、更年期障害以外の身体の変化について教えてください。

「共同研究を行った東京医科大学病院の冨山先生によると、更年期の女性の身体にはこのような変化が起こると言われています」

 

「更年期、閉経によるエストロゲンの分泌低下に伴い、心血管疾患の発症リスクは著しく高くなります」

エストロゲンは活性酸素や悪玉コレステロールなど様々な疾患リスクから身体を守る作用があります。

すなわち、エストロゲンが減り、やがて分泌されなくなる更年期は、身体を守る盾が失われてしまうため、リスクが高まると言われています」

「心血管疾患にはさまざまな要因が挙げられますが、エストロゲン欠乏によって引き起こされる、高血圧、高血糖、高コレステロールといった『3高リスク』もそのひとつです」

エストロゲンの分泌量が乱れる更年期、エストロゲンの分泌が少なくなる閉経後は『3高リスク』が高まると言われています」

「更年期になると、生活習慣に大きな変化がないのに、健康診断でLDL(悪玉)コレステロールの値が上昇した、ということがホルモンの影響で起こりえるのです」

カカオポリフェノールで3高リスクが避けられる!?

ーー3高リスクに対しカカオポリフェノールはどのような働きがあるのでしょうか。

「更年期以前はエストロゲンが身体を守ってくれていましたが、エストロゲンの分泌量が乱れる更年期以降において、身体を守るケアが大切になってきます」

カカオポリフェノール

「カカオポリフェノールには抗酸化作用があり、身体を錆びにくくする働きがあります。そのため、エストロゲンのように活性酸素から身体を守る働きが期待できるのではということで、東京医科大学との共同研究で、カカオポリフェノール摂取による血圧・糖・脂質代謝の変化を観察する研究を行いました」

「その結果、閉経後の女性で最高血圧・最低血圧とLDLコレステロールが有意に低下することが確認されました

「この研究で確認された一連の効果は、カカオポリフェノールの抗酸化作用によって得られたものであると推測されます」

活性酸素はストレスによっても発生すると言われているので、更年期や閉経に関わらず、このストレス社会においてケアすることは大切だと言えますね」

※研究実施概要:カカオ含有量72%の高カカオチョコレート25gと同等のカカオポリフェノール主要成分を含んだタブレットを4週間毎日6錠摂取。閉経後の女性9名で実施

カカオポリフェノールと他のポリフェノールとの違いって?

ーーカカオポリフェノールだけではなく、他のポリフェノールも抗酸化作用があると言われています。他のポリフェノールでもいいのでしょうか。

「多少の優劣はあるものの、実は突出した抗酸化作用を持つポリフェノールはありません。カカオポリフェノールも他のポリフェノールもほぼ同等に優れているので、他のポリフェノールを摂っていただくことも、錆びにくい身体作りにはいいと思います」

「しかし抗酸化力の違いこそほぼないものの、カカオポリフェノールを多く含む高カカオチョコレートは、日常的に摂りやすいという点が他のポリフェノールと違う点と言えると思います」

「まず異なる点として含有量があげられます。ダークチョコレートには100g中840㎎カカオポリフェノールが含まれており、リンゴには100g中220㎎、赤ワインには100ml中180㎎のポリフェノールが含まれています」

「ダークチョコレートはポリフェノールの含有量が高いため、少量のチョコレートでもある程度のポリフェノールが摂取できます

ポリフェノール量

出典:株式会社 明治

「逆に言えば、高カカオチョコレートは100gも食べられないけれども、赤ワインならたくさん飲めるわ!という方であれば、赤ワインからポリフェノールを摂取できると考えられます。
アルコールの摂りすぎなど他の点に気を付けていただきながら、ご自身がポリフェノールを摂りやすい食品を見つけていただければと思います」

「あと、高カカオチョコレートは小腹が空いた時に気軽に食べやすいのも魅力ですね。仕事の合間に、音を立てずに食べられたり、28℃以下であれば保存が可能なので冷やさずとも気軽に持ち運べたり、コンビニやスーパーで簡単に手に入るのもいいところかと思います」

チョコレート

「高カカオチョコレートはポリフェノールの含有量も多く、気軽に食べやすいので、1日数枚を間食として食べることを習慣化していいただくのにおすすめな食品です」

【夏目 みどり(なつめ みどり)さんプロフィール】

名古屋大学農学部食品工業化学科卒業後、明治製菓株式会社(現・株式会社 明治)に入社。入社後、食品の機能性、特にカカオに含まれるポリフェノールに関する研究に携わっている。2008年 博士(農学)を取得。

 

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【参考】
みんなの健康チョコライフ 5分で分かる効果 カカオポリフェノール・カカオプロテイン
みんなの健康チョコライフ カカオポリフェノールに閉経後女性の健康リスク予防の可能性
カカオポリフェノールの継続摂取により閉経後女性にリスク高となる高血圧、高血糖、高コレステロールの予防の可能性

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