サボテンの植え替えにあたっては、どの土を使うかでその後の生長が目に見えて変化します。
正しい土だとグングン生長し、悪い土だと枯れてしまうことも。
今回どういう土が良いのかご紹介します。
サボテンを植える際の良い土の条件は4つ。
「通気性・排気性が良いこと」
「保肥力(肥料を保持する力)があること」
「粒が細かく均等」
「少しは保水性があること」です。
「通気性・排気性」が重要なのは、サボテンが生長する砂漠を考えた時にピンとくると思います。
砂漠はサラサラで空気をよく通し、更に水を通過させる。そこで育つのがサボテンなので、この2点が必須なのは得心が行くと思われます。
「保肥力」は生長期のときにある程度の養分が必要となるため大事です。
「粒が細かく均等」でないと植え替えでグラつくことになります。
粒子が太ければ密度が小さく支えられず、均等でなければ粒子が太い側に傾きます。
そのため細かく均等であることが求められるのです。
保水性は意外かもしれませんが、ある程度要ります。
保肥性同様、生長期にはある程度の水が不可欠なので、全く保水性がないと育たなくなってしまいます。
以上の理由から4点に留意してください。
お店などのサボテンには、カチカチに固めたうえで着色し、キラキラした土で装飾されたものが散見されます。
あれはサボテンの生育を度外視した装飾で、運びやすさと見た目のみを考えたものです。
土が固められているため、もちろん通気性も排水性も最悪。早期に枯れることが多々あります。
もし購入してしまったのであれば、早期にまともな土に植え替えてください。
生育に適した土は出来合いの用土を購入しても良いですが、やはり自分で作ったほうが生長時の喜びも高まります。
だからなるべく自分で配合しましょう。
その際は3種類の用土と2種類の肥料を準備してください。
土は火山灰から出来た「赤土」を乾燥させて作った『赤玉土』、軽石の『鹿沼土』、宮崎などで取れる硬い軽石の『日向ボラ土』を用います。
肥料は『ゴールデン・粒状培養土』、『くん炭+ヤシガラ活性炭』が要ります。
これらを赤玉・鹿沼・日向ボラ・ゴールデン・くん炭=4:2:2:1.5:0.5の割合で混ぜてください。
これでサボテンに最適な土壌が完成します。
良い土のポイントを覚えたり、土作りは少し面倒で億劫かも知れません。
しかしその手間だけで、後々の生長は雲泥の差になります。
しっかり生長した折の喜びもひとしおでしょう。
手間を惜しまず立派なサボテンを育てましょう。
※トップ画像はPhoto by nicoさん@GreenSnap