「スラッシュあき」の縫い方|動画あり/裁縫

  • 2024年7月4日
  • NUKUMORE

布に切り込みを入れて布ループとボタンでとめる「スラッシュあき」。トップスの衿元や袖口などブティック社のソーイング本でもよく登場します。今回はこちらのデザインの縫い方を動画でわかりやすく解説していきます!

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はじめに

今回は、洋服作りをするときによく登場する部分的な縫い方をご紹介します。

布に切り込みを入れて布ループとボタンでとめる「スラッシュあき」。 K65_4096_flow_1_1719452863 K65_4096_flow_2_1719452870 トップスの襟元や袖口など、ブティック社のソーイング本でもよく登場するこのデザインの縫い方をご紹介します。 K65_4096_flow_3_1719452879 それでは始めていきましょう!

使用する布地&パーツ

K65_4096_flow_4_1719452885 身頃はブルー、見返しはピンクの布地を使います。
それぞれおもてと裏が分かりやすいように、おもて裏の見た目が違うものを使っていきます。 K65_4096_flow_5_1719452891 今回見返しの裏側は前面に接着芯を貼るので、こちらのベージュの接着芯を貼った状態にしています。 K65_4096_flow_6_1719452900 こちらが使用するパーツで、前、後ろ、前見返し、後ろ見返し、布ループの5パーツです。
このほかに直径1cmのボタンを用意します。 K65_4096_flow_7_1719452905 裁断後できあがり線にチャコペーパーで印をつけているのでその線に沿って縫っていきます。

裁ち目かがり&肩線を縫う

K65_4096_flow_8_1719452910 赤のギザギザ線部分に裁ち目かがりのミシンをかけます。 K65_4096_flow_9_1719452925 K65_4096_flow_10_1719452930 身頃の肩線を縫っていきます。 K65_4096_flow_11_1719452936 前と後ろの表面同士を合わせます。 K65_4096_flow_12_1719452943 赤い線の部分を縫います。 K65_4096_flow_13_1719452949 まち針でとめます。
まち針は先に両端、その後に真ん中をとめていくと均等にとめることができます。 直線縫いのミシンで肩線を縫います。
縫い始めと縫い終わりは返し縫いをします。 K65_4096_flow_14_1719452954 縫い代をアイロンで開きます。 K65_4096_flow_15_1719452960 見返しの肩線を縫っていきます。
前見返しと後ろ見返しの表面同士を合わせます。 K65_4096_flow_16_1719452966 赤い線の部分を縫います。 K65_4096_flow_17_1719452973 まち針でとめます。
肩線を縫います。

縫い代をアイロンで開きます。 K65_4096_flow_18_1719452979

布ループをつける

K65_4096_flow_19_1719452984 布ループを縫い付けていきます。

布ループの縫い目が内側になるようにして半分に折って輪を作ります。 K65_4096_flow_20_1719452990 布ループを右の後ろの表面の付け位置にまち針でとめます。 K65_4096_flow_21_1719452996 ボタンの直径が1cmなので布ループは縫い代から1cmくらい出ている状態にします。 K65_4096_flow_22_1719453005 黄色い線の部分をミシンで縫って仮どめをします。 K65_4096_flow_23_1719453010 直線縫いのミシンでゆっくり仮どめをします。 できあがり線のところを指で押さえて、実際にボタンが通るかどうかを確認します。 K65_4096_flow_24_1719453016 ボタンが通らない場合はミシンで縫い付けた部分を解いて縫い直しスムーズに通るように調節します。 布ループの縫い代をカットします。
この時に反対側のできあがり線にかからない長さにカットしましょう。 K65_4096_flow_25_1719453023

身頃と見返しを縫い合わせる

K65_4096_flow_26_1719453029 襟ぐりを縫っていきます。
身頃と見返しの表面同士を合わせます。この部分を縫っていきます。 K65_4096_flow_27_1719453035 まち針でとめます。
この時にそれぞれの肩線のはぎ目がぴったり合うようにまち針でとめましょう。 K65_4096_flow_28_1719453040 肩のはぎめを2箇所とめたらその後他の部分をとめます。 空きの部分もずれないようにしっかりとまち針でとめます。

襟ぐりをミシンで縫います。
縫い始めと縫い終わりを重ねて縫うので返し縫いはしません。 あき部分は慎重に縫っていきます。

カーブが急な部分は針を下ろしたまま押さえ金を上げて少しずつ向きを変えながら縫うときれいなカーブが縫えます。

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おもてに返す

K65_4096_flow_30_1719453056 縫い代が0.5cmくらいになるようにカットします。

襟ぐりなどカーブになっている部分はこのように縫い代を短くカットしたり切り込みを入れたりしないと、おもてに返した時に布地がつれてしまいます。 K65_4096_flow_31_1719453062 K65_4096_flow_32_1719453068 後ろのあき位置の中心に切り込みを入れます。
ミシン目を切らないように注意しましょう。 K65_4096_flow_33_1719453075 先の方は矢羽状に切り込みを入れます。
矢羽状に切り込みを入れると表に返した時にきれいに仕上がります K65_4096_flow_34_1719453080 縫い代をアイロンで開きます。
アイロンをかける部分がカーブになっている場合、まんじゅうという道具があるとアイロンがかけやすくなって便利です。

縫い代を開いてアイロンをかけます。


この「まんじゅう」にはいろいろな形があるのでアイロンをかけたい部分に適したカーブのあるまんじゅうを選ぶと良いでしょう。 K65_4096_flow_35_1719453086 切り込み部分のアイロンはかけにくいので、見返し側の布だけ折ってアイロンをかけていきます。
表に返します。
まず後ろの角の縫い代を押さえながら返します。
目打ちを使って角をきれいに出していきます。
※直角の角のきれいな出し方は別の動画で詳しく解説していますぜひご覧ください

反対側も同様に角を返します。 K65_4096_flow_36_1719453093

仕上げ

K65_4096_flow_37_1719453098 襟ぐり線をアイロンで整えます。
この時におもて側から見返しが見えないように0.1cmほど控えておきます。 K65_4096_flow_38_1719453143 切り込み部分をアイロンをかけます。
布のつれが気になる場合は縫い代の切り込みを足しながら調節しましょう。 襟ぐりにステッチがあるデザインの場合はおもて側からミシンをかけます。

身頃の縫い代に見返しを手縫いでまつります。
まつり縫いをしておくと見返しがひらひら浮くのを防ぎ着用した時に見返しがおもてに出にくくなります。
K65_4096_flow_39_1719453155 最後にボタンをつけ位置につけます。
ボタンの付け方はこちらも別の動画で解説しています、ぜひご覧ください。 K65_4096_flow_40_1719453168 布ループ付きのスラッシュ開きが縫えました! K65_4096_flow_41_1719453174

まとめ

いろいろな部分縫いが縫えると、仕立てる洋服の幅が広がりますので、ぜひ挑戦してみてください! K65_4096_flow_42_1719453182 K65_4096_flow_43_1719453190

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