
洋服や小物など布地を裁断するのに必ず使うのが布切りはさみ(裁ちバサミ)です。今回は布切りはさみの使い方やお手入れ方法をご紹介します。ソーイングには欠かせない相棒の布切りはさみ、大事に永く使ってくださいね!
布切りはさみの持ち方

上下どちらを反転して持っても使えるはさみと違い、大抵の布切りはさみは上下が決まっています。
持ち方は2通りあります。
小さい穴に親指、大きな穴に4本の指を入れる持ち方。

または大きな穴に3本指を入れ、人差し指を前のくぼみにかけて持つ持ち方です。

自分で実際にはさみを持ち使ってみて、安定する持ち方で持ちましょう。
左利き用の布切りはさみもあるので、利き手に合わせてはさみを選びましょう
布切りはさみの切り方

はさみの刃の先端、背の部分を机につけて切っていきます。
はさみを宙に浮かせて切るのはNG。小さな布などを切る場合は浮かせて切ることもありますが、それ以外は必ず机の上につけて滑らせながら切っていきます。
刃の真ん中あたりを使って切っていきます。

この時、刃はすべて閉じ切らずに刃の先端ギリギリまで閉じて真ん中あたりで切るを繰り返していきます。
すべて刃を閉じ切ってしまうと切りにくく、また切り口がカクカクとなってしまい段差ができてしまう原因になります。
左利きの方も同様です。

切りたい線に向かって前に立ち布切りはさみが自分の目の前になるようにして布地を裁断していきます。
はさみを持っている手とは反対の手で型紙や布地を抑えるようにして裁断しましょう。

洋服などの大きなパーツを机の上で裁断する場合は、布地を動かさずに自分が移動しながら裁断していきます。
移動せずに手首を動かしながら裁断していくと切りにくく切り口もガタガタになってしまいます。
小さめの布地からパーツを裁断する場合は、布地を机の上でくるくると回して裁断することもできます。

カーブは一気に切ってしまうと切りにくい場合があるのでカーブの中間あたりに来たら反対側から切ってみるなど自分がやりやすいように裁断しましょう。
合印やカーブ部分に入れる切り込みなどは、はさみの先端部分を使って切りすぎないように丁寧に切っていきます。
ただし厚地や何枚も布地が重なる場合、先端で切ると刃こぼれの原因になるのでやめましょう。
布切りはさみの取り扱い注意点&お手入れ

まずは4つの注意点です。
1つ目は、刃の部分を手で触らないこと!
手の油がついてしまってサビの原因になるのでなるべく触らないようにしましょう。

2つ目は、はさみを落とさないこと!
刃のズレや刃こぼれ、刃の調子が悪くなってしまう原因になります。

3つ目は、湿気の少ないところに保管しておくこと!
湿気が多いところだとサビの原因になります。

4つ目は、布地以外のものを切らないこと!

やってしまいがちなのは、型紙にした紙やマチ針、紐ファスナーなどです。
また布地であっても、ハードツールやスパンコールなどのついた特殊な布地はクラフト用のはさみを使いましょう。

最後は使った後のお手入れです。
まずは乾いた布で刃の部分を拭いて糸くずなどを取り除きます。
さらにミシン油などを染み込ませた布で刃を拭きます。
布地を切る刃の部分は念入りに優しく拭きます。

また、ねじ付近の刃の噛み合わさったところも拭いていきましょう。

お手入れは定期的にしましょう。
おわりに
布切りはさみは正しい使い方をすれば切れ味が落ちにくく長く使うことができます。
ソーイングに欠かせない相棒とともに手作りを楽しみましょう!
YouTube動画
こちらで紹介した手順は動画で見ることができます。是非ご覧ください。
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