
小ぶりで丸みのある花びらが可愛い真っ白な丸葉すみれ。葉脈も丁寧に刺しゅうをして、本物の花のように仕上げています。可憐な花の表現には優しい風合いのフェルトが良く合います。形になっていく過程も楽しみながら、丁寧に仕上げてくださいね。
必要な材料
★できあがり高さ*約10.5cm
材料:花2本、つぼみ1本、葉3枚分
*アイロン接着フェルト
・白(色no.RN-1) 10cm×8cm
・薄い緑(色no.RN-47) 7cm×2cm
・抹茶色(色no.RN-21) 11cm×9cm
*25番刺しゅう糸
・白(500)、濃い紫(287A)、黄緑(271)
*ワイヤー
・#26(緑)
・#26(白)
*丸小ビーズ(黄色) 2個
※フェルトはサンフェルト(株)の「アイロン接着フェルト」を使用しています。
※刺しゅう糸は(株)ルシアンの「コスモ刺しゅう糸」を使用しています。
*用具と材料について(フェルトを使ったお花作りの基本)
フェルトを使ったお花作りにあると便利な用具をご紹介します。
1 アイロン:小さなパーツが多いので、小ぶりなアイロンが使いやすいです。
2 クリアファイル:実物大の型紙をフェルトに写し取る時に使います。
3 アイロン台
4 カッティングマット
5 クッキングシート:アイロンフェルトについている接着剤がアイロンにつくのを防ぐために使います。
6 定規
7 刺しゅう針:フランス刺しゅう針を使います。
8 ボンド:主に布(フェルト)や刺しゅう糸を接着するので、手芸用のボンドを使います。
9 竹串:ボンドをのばす時や細かいところにつける時に使います。
10 紙切りはさみ
11 布切りはさみ:切れ味が良く、先端の細めのものが良いです。
12 ニッパー:ワイヤーを切るときに使います。
13 目打ち
14 ピンセット
15 カッター
16 フリクションペン:フェルトに型紙を写すときに使います。
17 アルコールマーカー:布やペップに色付けする時に使います。
18 油性ペン:クリアファイルに型紙を写す時に使います。
お花作りに必要な材料をご紹介します。

1 ワイヤー:造花用のワイヤーで、紙巻きタイプの物を使います。
2 ビーズ:お花によっては花心をビーズで作る場合があります。
3 ペップ:造花用のペップで、花心に使います。
4 25番刺しゅう糸
5 フェルト
6 アイロン接着フェルト:アイロンで接着できるフェルトです。
7 布:木綿で薄手の布、エイティスケアが色数も豊富で使いやすいです。
8 ワックスコード:中の芯を抜いて、茎の外側として使います。
*アイロン接着フェルトの扱い方
アイロン接着フェルトとはフェルトの片側(うら面)にのりがついていて、アイロンの熱でのりを溶かして貼ることができるフェルトです。
温度はスチームを使わずに中温で、あて紙(クッキングシートなど)をして貼りましょう。
型紙(無料ダウンロードあり)
A(白)10枚
A’(白)8枚
B(白)2枚
C(白)1枚
D(白)1枚
E(薄い緑)3枚
F(抹茶色)3枚
F’(抹茶色)3枚
型紙のダウンロードはこちらから
下記をクリックすると、型紙(PDF形式)が表示されますので、ダウンロード後に、ご自宅のプリンターなどで印刷して使用してください。
ATTENTION!
●A4サイズの紙で、縦で、倍率100%で印刷してください。
●型紙の無断転載や再配布、販売はご遠慮ください。
●型紙によるいかなるトラブルが発生しても弊社は一切責任を負わないものとします。
【型紙『フェルト&刺しゅうで作る「丸葉すみれの花」』をダウンロードする】
作り方
1.フェルトを切る

AとA’を合わせて18枚切ります→花びらになります。
Bを2枚切ります→花びらの距(きょ)になります。
Cを1枚切ります→つぼみの距(きょ)になります。
Dを1枚切ります→つぼみになります。
Eを3枚切ります→がくになります。
FとF’を合わせて6枚切ります→葉になります。
2.刺しゅうをして、花びらを作る
01 白の刺しゅう糸2本どりを針に通します。Aのうら側の中央に針を入れ、おもて側にひびかないよう返し縫いをひと針し、先端に針を出します。

02 うら側を見て時計回りに約2mm間隔でブランケットステッチをします。針はおもて側に出さず、フェルトの厚み半分の位置に出します。

03 おもて側から見たところ。

04 一周ぐるりとブランケットステッチをし、初めの輪にくぐらせます。

05 刺し始めと同様に、おもて側にひびかないように返し縫いをひと針して糸を切ります。

06 おもてからみたところ。

07 A(6枚のみ)に濃い紫の刺しゅう糸1本どりでストレートステッチを3~4本刺します。玉結びで始め、玉止めで終わります。

08 花1輪分の花びらができたところ。それぞれの花びらを①~⑤とします。これを2組分作ります。
3.花びらを組み合わせて、花を作る
01 ②と③、④と⑤をうら返し、細い方を突き合わせにして、それぞれをつなぐようにワイヤー(白)2.5cmをボンドで貼ります。

02 ワイヤーを貼ったところにA’をアイロンで貼ります。④と⑤も同様にします。

03 ①のうら側にワイヤー(白)12cmをボンドで貼ります。

04 Bの四角形の部分を二つ折りにし、アイロンで貼ります。

05 角を取るように丸くカットします。フリクションペンで切る線を書きます。

06 切ったところ。線が残った場合にはもう一度アイロンをあて線を消します。

07 3のうら側に6をあて、アイロンで貼ります。

08 貼ったところ。ワイヤー(白)12cmを2本添えます。

09 刺しゅう糸を巻いていきます。黄緑の刺しゅう糸150cm1本を二つ折りにし、輪の部分に糸端を通し、ワイヤーにかけます。

10 花びらの根元でかけた輪を縮めます。

11 ワイヤーに少量のボンドをつけ、ワイヤーを回しながらすき間なく刺しゅう糸を巻き下ろします。

12 巻き終わりもボンドを少量つけて刺しゅう糸をなじませるようにしてとめます。余分はカットします。

13 花びら①に刺しゅう糸が巻けたところ。これを土台にして他の花びらをつけます。

14 ②と③のパーツを根元にボンドをつけて貼ります。

15 続けて④と⑤のパーツにボンドをつけて貼ります。

16 Bの真ん中にボンドをつけ、2枚のパーツを貼ったところにかぶせて貼ります。

17 Eを花びらの根元にかぶせるように、茎を挟んで二つ折りにします。

18 アイロンで貼ります。

19 目打ちを当ててワイヤーを曲げます。

20 曲げたところ。

21 花の中央にビーズ1個をボンドで貼ります。

22 花のできあがり。同じものを2本作ります。
4.つぼみを作る
01 Cに切り込みを入れ、うら側を上にして置きます。右側を折ってアイロンで貼り、左側にワイヤー(白)12cmをのせます。

02 左側をアイロンで貼り、フリクションペンで切る線を書きます。

03 切ります。線が残った場合には再度アイロンをあてて線を消します。

04 Aと同様にDの片側にステッチをします。頂点まできたらフェルトの中を通って針をうら側に出し、返し縫いをして糸を切ります(「2.刺しゅうをして、花びらを作る」1・2・5参照)。

05 おもて側から見たところ。

06 刺しゅうしたDを3の先端側にかぶせてアイロンで貼ります。

07 ワイヤー(白)12cmを2本足し、黄緑の刺しゅう糸150cm1本を二つ折りにして巻きます(「3.花びらを組み合わせて、花を作る」9~12参照)。

08 7にEをアイロンで貼ります(「3.花びらを組み合わせて、花を作る」17・18参照)。

09 ワイヤーを曲げます(「3.花びらを組み合わせて、花を作る」19・20参照)。つぼみのできあがり。
5.葉を作る
01 Fにブランケットステッチをします。葉のまわりにフリクションペンで約0.7cm間隔の印をつけます。

02 黄緑の刺しゅう糸4本どりでブランケットステッチをします(「2.刺しゅうをして、花びらを作る」1~5参照)。

03 おもて側にフリクションペンで葉脈の線を書きます。

04 黄緑の刺しゅう糸2本どりでアウトラインステッチをします。刺し始めと刺し終わりは「2.刺しゅうをして、花びらを作る」1・5を参照。

05 うら側にワイヤー(緑)12cm3本をまとめてボンドで貼ります。

06 F’をアイロンで貼ります。

07 黄緑の刺しゅう糸150cm1本を二つ折りにして巻きます(「3.花びらを組み合わせて、花を作る」9~12参照)。葉のできあがり。同じものを3本作ります。
6.花・つぼみ・葉を組み合わせる
花2本とつぼみ1本を揃えて持ち、そこに葉3本を約3cm下げて添えます。
黄緑の刺しゅう糸100cm3本を二つ折りにして巻きます(「3.花びらを組み合わせて、花を作る」9~12参照)。
余分な茎を切り揃えてできあがり。
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