
たった1坪の土地さえあれば、野菜作りも十分にできます!ここでは生で食べても、炒め物にしても美味しい「ピーマン」の基本情報、種まき時期、育て方など、上手に育てるためのコツを解説しています。
ピーマンとは?(特徴)
生でも火を通しても美味しく食べられる野菜、ピーマン。苦みがやみつきになりますよね。比較的病害虫も少なく、栽培しやすい果菜です。
【基本情報】
・輪作:3~4年
・成育適温:20~30℃
・株間:40~50cm
育てるスケジュール(カレンダー)
上手に育てるためのポイント
・枝分かれしたところにつく一番果は、早めに摘み取って株の成長を助ける。
・はじめに枝分かれした2本と、そこから伸びる1本の枝を使って3本に仕立てる。
・収穫期間が長いので、早めに収穫して株を疲れさせない。
土づくり・畝づくり
土づくり:植えつけ2週間前に苦土石灰200g/平方メートル、植えつけ1週間前に堆肥3㎏/平方メートルと化成肥料200g/平方メートル
育て方
1 種まき ★3月下旬~4月中旬
①ポットに培養土を入れ、指先で3カ所窪みをつける。それぞれの窪みに1粒ずつ種をまく。

②土をかぶせて、表面を軽く押さえ、種と土が密着するようにたっぷりと水やりをする。発芽まで25~30℃で管理する。
2 間引き ★4月上旬~下旬
①本葉が4~5枚出てきたら間引きをする。

②成育の悪いものを選んで、つけ根からハサミで切って1株にする。
3 植えつけ ★4月下旬~5月
①本葉が8~10枚になったら、根鉢を崩さないようにポットから苗を取り出して株間40~50cmに植える。

②根鉢と土が密着するようにたっぷりと水やりをする。

③植えつけ後、仮支柱を立ててゆるめの8の字にひもを通し、支柱側で結ぶ。
4 芽かき ★4月下旬~6月上旬
①株が成長して枝分かれして、花(一番花)が咲いたら、枝分かれした部分から下のわき芽をすべて摘み取る。

②わき芽は傷口が乾きやすいように晴れた日の午前中に指で摘み取る。わき芽を摘むことで株の成長がよくなる。
5 一番果収穫(摘果) ★5月上旬~6月下旬
①枝分かれした部分の花が実になったら(一番果)、手で摘み取って株の成長をよくする。

②大きくならないうちに、早めに摘み取る。
6 支柱立て ★5月上旬~6月下旬
①枝が伸びはじめたら、はじめに枝分かれした枝2本とそこから伸びる1本を選び、それぞれの枝に沿わせて支柱を立てる。

②支柱を立てたらそれぞれの枝に、ゆるめの8の字にひもを通して支柱側で結ぶ。その後仮支柱を抜く。
7 追肥 ★5月中旬~9月
①一番果収穫後から、1カ月に1~2回追肥をする。畝の両脇に溝を掘ってマルチをめくる。溝に1平方メートル当たりひと握り(20~30g)の化成肥料を施す。

②溝に肥料を施したら、マルチを戻して土をかぶせる。
8 収穫 ★6月~10月中旬
実がついたら緑色の未熟なうちに、ヘタをハサミで切って収穫する。実が次々とできるので、とり遅れないようにして株を疲れさせない。

★Point!完熟した実は赤くなる
未熟な緑色のピーマンは完熟すると真っ赤になる。通常のものよりも栄養価が高く、苦みや香りも少なくなって食べやすいが、収穫できる実の数は少なくなる。
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