50回目を迎える「葉山町民健康マラソン大会」が5月11日、新緑の南郷上ノ山公園(葉山町長柄)で行われ、小学3年生から60代までの158人が青空の下、快走した。(逗子葉山経済新聞)
中学・一般の部トップの成瀬拓也さんと小学生の部1位の角田晟さん
コースはグラウンド内と1周700メートルの外周を利用し、小学生の部(3年~6年)は1,5キロ、中学生と一般の部は3キロを走る。
開会式では山梨崇仁町長が「健康のために走るという一方、葉山町は今年の箱根駅伝で10区を任された選手も輩出している。健康に配慮しながら、葉山の実力を見せつけるような走りも期待している」と呼びかけた。
9時40分に小学生の部81人が、10時に中学生の部13人と一般の部64人がスタート。沿道では「御前太鼓」が打ち鳴らされ、キッズチア「リノケイキーズ」のメンバーも応援した。
表彰式では各部男女1~6位(中学生の部は1~3位)を表彰したほか、50回を記念して小学生の部、中学・一般の部それぞれの1位に「陸上競技協会会長賞」カップを贈った。小学生の部1位の角田晟さん(小学6年)は「昔はテニス、今はサッカーで特に走る練習はしてないが小さい頃からいろいろ運動していた。3年から参加していて4位、2位、2位でトロフィーをもらえなかったのが悔しくて今年は1位を目指した」と、うれしさで顔をほころばせた。
中学・一般の部トップの成瀬拓也さんは5月4日、45歳の誕生日に東海大学で行われた記録会で、1500メートルM45で県記録4分12秒23をたたき出したばかり。「学生の頃は箱根駅伝を目指していたが、卒業後10年のブランクの後、10年前に走ることを再開し、世界マスターズマウンテンランニング選手権2023では銅メダルも取れた。45歳になっても記録を伸ばせること、今日のように優勝できることを同世代に伝えたい」と振り返る。
1975(昭和50)年に三浦郡葉山町陸上競技協会設立を機に、1976(昭和51)年に始まった同大会。第1回大会の参加者は65人で、スタートは団地の公道だった。設立メンバーの一人で、現在副会長を務める矢嶋道文さんは「当時はまだまだ認知されてなかったので、スタートラインを道に書いたら近所の住民に何が始まるのか、消してくれと怒られた。今では懐かしい思い出」と閉会式で振り返り、50回を迎えたことを喜んだ。