和歌山県植物公園緑花センター(岩出市東坂本)で現在、熱帯植物「ヒスイカズラ」が花を咲かせ見頃を迎えている。(和歌山経済新聞)
ヒスイカズラのつぼみ(2025年4月28日撮影)
ヒスイカズラは、勾玉(まがたま)に似た形で淡い青緑色の花を咲かせるマメ科のつる性植物。花は50センチ~1メートルの房状に連なって咲く。フィリピン諸島の限られた熱帯雨林にのみ自生する。園内の温室で栽培している。
同園の岡田恵美園長によると、2012(平成24)年頃に温室の入り口付近から現在の位置に植え替えて以降、生育が良くなり、花芽がたくさん付くようになった。例年3月上旬からつぼみが下がって順次開花するが、今年は例年よりやや遅く3月下旬から咲き始めた。5月下旬まで楽しめるという。
4月28日、和歌山市内から訪れた来園者は「名前のとおりきれいなひすい色の花に思わず見入ってしまった」と話していた。
岡田園長は「とても珍しい色の花を楽しみに、毎年見に来る人がいる。絶滅危惧種になり、植物園でしか見られない珍しい植物。たくさんの人に見に来てもらえれば」と話す。
同センターの開園時間は9時~17時。入園無料。