「栃木スタートアップ×グローバル~起業家等の海外派遣プログラムのすすめ~」が5月20日、宇都宮大学 峰キャンパス(宇都宮市峰町)UUプラザ2階のコミュニティーフロアで開かれる。主催はジェトロ栃木貿易情報センター。(宇都宮経済新聞)
海外派遣プログラム「J-StarX」の紹介を中心に、実際にプログラムへ参加した県内の起業家2人が登壇し、体験談を語る。参加対象は、ビジネスプランを持つ学生や若手起業家。
J-StarXは、経済産業省とジェトロが主催する起業家などの海外派遣プログラムで、起業初期の段階から海外展開を視野に入れた人材育成を目的とする。アメリカやフランス、シンガポールなどへの派遣を通じて、現地の起業家やVCとの交流や、専門分野のメンターによるメンタリングを行う。将来的には年間500人規模まで派遣数を拡大する計画で、若手層の参加促進にも力を入れている。
栃木県からの参加者はこれまでに2人で、2023年度シリコンバレー派遣の「ならでわ」(伝馬町)の大塚拓也社長と、2024年度フランス(パリ)派遣のBULL(中央3)の宇藤恭士社長が登壇する。「プログラムを通じてどのようなマインドセットがあったか」「世界のイノベーションの最先端でどのような気づきや出会いがあったか」などの体験を通して、参加の意義や成果を共有する。
2人はいずれも「栃木発スタートアップ」を掲げる起業家。地域への思いも強く、「地元のスタートアップシーンを盛り上げたい」という姿勢が、今回の登壇につながったという。
ジェトロ栃木貿易情報センターの島川博行所長は「栃木県では起業家を身近に感じにくい現状がある。まずは一人でも多くの人が海外に出て経験を持ち帰り、それを周囲と共有することで、地域全体のスタートアップへの関心や行動が広がっていけば」と話す。「行政の制度紹介だけでなく、登壇者には熱意を持った人がそろっている。彼らのパッションに触れて、何かしらの刺激を受けてもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は14時30分~16時。参加無料。先着60人。