沖永良部島の知名町の学校のICT支援に取り組む地域おこし協力隊員の着任式が5月1日、知名町役場町長室で行われた。(奄美群島南三島経済新聞)
関係者らで話し合う様子
新たに着任したのは鹿児島県串木野市出身の福屋浩幸さん。今井力夫知名町町長は「知名町で全国のプログラミング大会を開くくらいにレベルアップを図りたい。知名町の住民となって、町民のICT活用能力を高めてほしい」と激励の言葉を贈った。
福屋さんは3月まで栃木県那須町の地域おこし協力隊員として約4年半活動しており、小中学校のICT支援業務、校内で動画を配信するシステム構築や食物アレルギーを持つ生徒向けに献立表を自動作成するプログラム制作、高齢者のパソコン支援など、幅広い世代に対し多岐にわたり活動。以前は、民間企業でシステムエンジニアとして機械設計やロボット制御などを担当していた。
知名町の地域おこし協力隊に応募した理由について、福屋さんは「私自身が海育ち。栃木は海がなく、海がない所と山のない所で交流できたらと思い、(日本の)南から探して応募を知った。週末に町民が気軽に立ち寄れる(ICT関係の相談ができる)場所をつくりたい」と交流への思いを話す。
同町教育委員会学校教育係で福屋さんの活動をサポートする清水勝行さんは「これまでタブレットの対応などを1人でやってきたので、ICT支援員を配置したいという思いがあった。福屋さんが着任したことで、子どもたちの学びが深まる活動が進められたら」と期待を込める。