「甘味屋まるも」(神埼市神埼町神埼、TEL 0952-53-4598)が5月15日、神埼中心街のおこわ専門店「まんえい堂」隣にオープンした。経営は「萬永堂」(同)。(佐賀経済新聞)
「甘味屋まるも」で提供するかき氷「佐賀いちご」
1948(昭和23)年、製菓店として創業し、1973(昭和48)年におこわの実演販売を始め、現在、おこわのほか、総菜、甘味、うなぎセイロ蒸しなどを販売する「まんえい堂」。現在、本店に当たる「神埼宿場茶屋店」(同)のほか、「吉野麦米店」(吉野ヶ里町)、「フレスポ鳥栖店」(鳥栖市)、「イオン佐賀大和店」(佐賀市)の県内4店舗、「小倉井筒屋店」(福岡県北九州市)、「鶴屋百貨店」(熊本市)、「鹿児島山形屋店」(鹿児島市)の県外3店舗を構える。
今回、「甘味屋まるも」を出店した建物は、かつて、神埼そうめんやうどんなどを提供する飲食店舗だったが、コロナ禍の影響で2020年に閉店。以降、「まんえい堂」で販売した商品のイートインスペースとしていたが、コロナ禍が明け、改めて神埼宿場通りの入り口で客が集まる拠点にしたいと甘味処に改めた。出店に当たり、東京・成城学園前のフランス料理店「DEGUSTATION(デギスタシオン)」(東京都世田谷区)で、かき氷作りを学んだという。
席数は、カウンター8席、テーブル席14席。メニューは、多良岳の天然水を凍らせた氷を使ったかき氷で、佐賀県のブランドイチゴ「いちごさん」を使った「佐賀いちご」、季節に合わせた県産ミカンを使った「佐賀みかん」、(以上1,400円)、八女抹茶と神埼市産桑菱茶を使った「抹茶」(1,350円)などをメインに、「あんみつ」(480円)、「3種の焼き団子」(980円)、「バスクチーズケーキ」(480円、抹茶=500円)などを提供する。
3代目社長の野口裕貴さんは「若い世代をターゲットに店づくりを進め、オープン前から多くの問い合わせをいただいていた。一方、店内にはステンドグラスを施したり、器には有田焼を使ったりと、幅広い層に愛される落ち着きある店に仕上げた。当店の甘味を楽しんで、神埼を巡る入り口となる店になれれば」と話す。
営業時間は11時~16時30分(ラストオーダー)。火曜定休。