熊谷駅ピアノ実行委員会が現在、「第3回熊谷駅ピアノコンサート」の出場者を募集している。(熊谷経済新聞)
2022年12月から熊谷駅コンコースに設置されている熊谷駅ピアノ。さまざまな人がピアノを奏で、多くの人が耳を傾けている
市民有志で組織する「熊谷駅ピアノ実行委員会」が熊谷市のにぎわい創出を目的に2022年12月、JR熊谷駅コンコースに設置したストリートピアノの「熊谷駅ピアノ」。設置の翌年、「多くの人に駅ピアノの存在を知ってもらい盛り上げたい」とコンテストを初開催し、今年で3回目となる。
実行委員の藤倉久典さんは「審査基準は『熊谷にまた来て弾いてほしい』。募集に厳しい条件は特にない。曲のジャンルは自由で、他楽器とのアンサンブルや歌唱とのコラボも可としている。過去2回とも幼稚園児から70代まで、連弾やファミリーでの演奏までさまざまなスタイルで約60組の応募があり、それぞれの個性あふれる動画に心打たれた。今回はさらにたくさんの応募を期待している」と話す。
1次審査の応募方法は、「熊谷駅ピアノコンテスト」のLINEアカウントを友だちに追加し、「熊谷駅ピアノ」を演奏していると分かる5分以内の動画を送信する。寄せられた動画はユーチューブの「熊谷駅ピアノ」チャンネルで公開する。
審査は、熊谷出身のピアニスト森田義史さんと実行委員12人が、パフォーマンス、技術力、音楽に向ける情熱や、ユーチューブの「いいね」数も対象に総合的に判断し、10月4日に熊谷市立文化会館文化センター(熊谷市桜木町)で開くコンサート形式の最終審査に進む約10組を選ぶ。最終審査当日は応募曲を演奏する。
今年から実行委員に加わった河田美恵子さんは、同コンテストの第1回出場者で、第2回の優勝者。河田さんは「裏方に興味を持っていたところ、お声かけいただいた。演奏者としては一区切りつけ、今回はスタッフとして違う立場から参加できるのを楽しみにしている」と話す。「ハードルが高いと尻込みしている人も多いかと思うが、ピアノのキャリアは関係なく、レベルを競うコンテストでもない。どなたでも気軽に『駅ピアノ』を弾いてみて応募してほしい」と呼びかける。
一次審査の動画募集は7月31日まで。