茂原市に拠点を置く「茂原交響楽団」が5月18日、東金市文化会館で定期演奏会を開く。定期演奏会は今回で34回目。(九十九里経済新聞)
同楽団は1988(昭和63)年、茂原市に住む音楽家が集まり「茂原にも交響楽団を」との思いで結成。結成時はメンバーが十数人の小規模だった。
団長の佐藤敏浩さんは「最初は楽器をそろえるのも苦労したが、元双葉電子工業会長の衛藤五郎さん(故人)の多大な寄付により楽団運営の礎ができたのが大きかった」と振り返る。
現在は、年2回の定期コンサート、団員有志でのアンサンブルコンサート、茂原市内の各音楽グループによる合同演奏会などの活動を行っている。
今回新たな指揮者に松川智哉さんを迎える。副団長兼実行委員長の今村雅子さんは「メイン楽曲『悲愴(ひそう)』がとても難しい曲で、松川さんにお願いした」と振り返る。
青少年世代にオーケストラの魅力を感じてほしいと、チケットをプレゼントする企画も続けている。松川さんは「生のオーケストラには迫力と感動がある。今回の演奏会は一筋縄ではいかない曲ばかりだが、子どもたちには音楽の楽しさを感じてもらえたら」と話す。
佐藤さんは「茂原交響楽団は茂原市で活動するオーケストラだが、茂原市内にオーケストラができるホールがない。今演奏会は東金市での開催となり、遠方にはなるが足を運んでいただいただけの価値を提供できるよう頑張りたい」と意気込む。
13時10分開場、14時開演。料金は、前売り=800円、当日=1,000円。未就学児無料。