白子町の特別養護老人ホーム「はまひるがお」(白子町古所)で4月12日、マルシェイベント「わたしのかたち」が開かれた。(九十九里経済新聞)
インクルーシブを知ってもらおうと企画された同イベント。障害者施設や放課後等デイサービス施設、障害を抱えながら個人で活動する雑貨作家、疾患を持つ人などが出店や発表を行った。
当日は33のブースが軒を連ねた。発表者は3団体。会場では創作した作品や食品、リサイクル商品などが店頭に並び、ウオークラリーでは日常にある支援を必要とした人が利用するマークを見つけることを通じて、マークへの配慮を伝えた。
手話サークルの発表では、来場者に「ありがとう」「こんにちは」の手話を披露。任意団体C.I.Pは、見えない疾患の手助けについてフリートークを行った。
日本デフサーフィン連盟の発表では、ブルーシートを波に見立て疑似サーフィン体験会を行った。体験した8歳男児は「とても楽しかった。波がトンネルみたいだった。サーフィンをやってみたくなった」と話していた。
同施設の今関愛センター長は「『わたしのかたち』は初開催。コロナ禍で障害者施設の商品の売り先が減少し、少しでも役に立ちたいと考え、今回の開催に至った」と話す。「インクルーシブも大事だが、障害は特別ではないことを知ってほしい。誰もが交流できる場所を提供できたら。このマルシェは毎年続けていきたい」と意気込みを見せる。
今秋には、介護士の仕事を知ってもらう「筋肉祭り」も予定しているという。