「東横INN東大阪」施設棟で子ども食堂 大阪樟蔭女子大生とコラボ

  • 2025年5月16日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 東横インが5月24日、運営する複合施設「東横INN東大阪scrum(スクラム)」(東大阪市荒川3、TEL 06-6730-9045)で子ども食堂を開催する。(東大阪経済新聞)

 調理場の設備や調理器具、食器類を確認する学生

 昨年7月3日にオープンした「東横INN東大阪」。JRおおさか東線「JR河内永和駅」と近鉄奈良線「河内永和駅」の両駅前に位置し、敷地内には東横インが運営する複合施設「東横INN東大阪scrum」がある。同社がホテル以外の施設を運営するのは初めて。1階に同ホテル客室のシーツやタオルなどの洗濯・仕上げを行うリネン工場、宿泊客以外も利用できるコインランドリー、イタリアンカフェ「scrum Lino(スクラム・リーノ)」、2階に地域の人も利用できる企業内保育所を設ける。

 保育所の奥には、オープン当初から広さ31平方メートルの子ども食堂用スペースを設けており、昨年9月に施設長に就いた山本さんが大阪樟蔭女子大学(菱屋西4)に「学生と一緒に子ども食堂ができないか」と提案した。同大学健康栄養学部健康栄養学科食物栄養専攻3年の4人で構成するグルメ同好会の学生と一緒に取り組むことが決まり、今年2月から部屋の内装や料理などについてミーティングを重ねてきた。グルメ同好会の学生が企業などと取り組みを行うのは今回が初めて。

 子ども食堂活動に参加した理由について、グルメ同好会の島七緒さんは「子ども食堂について調べる機会があり、子どもだけでなく、大人も楽しめる場所であればすてきだなと思っていた。いつか携わりたいと思っていた」と話す。子ども食堂の内容については、1人ずつ案を出し、担当の先生とミーティングをしながら、みんなの案のいいところをまとめたという。

 5月24日のメニューは、カレー、コールスローサラダ、フルーツ白玉。先着20人分を用意する。利用料金は、小学6年生以下無料、中学1年生以上=100円。12時から食事を行い、13時からは「一般社団法人100万人のクラシックライブ」が、地域の子どもたちの集まる場所でクラシックライブを開催する「子どもたちに『音楽を届ける』プロジェクト」の一環として、バイオリンとピアノのコンサートを行う。

 グルメ同好会の吉田百花さんは「来てくれた子どもがおいしかったとか、また来るって言ってくれたら。コミュニケーションを取ってつながりを大切にしたい」、松村心実さんは「来てくれた子どもたちが安心できる場所にしたい」、西野紗彩さんは「部屋にジョイントマットを敷いたり、丸いテーブルを用意したりするなど安全を考えた。けがなく、楽しい思い出になるようにしたい」と話す。

 同施設では6月以降も月に1回子ども食堂を開催する予定という。

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