ジャパンラグビーリーグワンの花園近鉄ライナーズ(以下、ライナーズ)の全選手・スタッフが5月15日、小学生の登校見守り活動「スマイル愛ガード運動」に参加した。(東大阪経済新聞)
校門近くで黄色い旗を持って「おはようございます」と児童に声をかけるウィル・ゲニア選手とクウェイド・クーパー選手
「地域の子どもは地域で守る」「子どもの安全はみんなで」を合言葉に、東大阪で2005(平成17)年に始まった「愛ガード運動」。東大阪市内の学校・家庭・地域が連携し、児童の登下校時の見守りや通学路などの見回り、交通安全啓発などを行う活動で、現在、約1万人が愛ガード運動協力員として参加している。ライナーズは10年以上前から愛ガード運動のイベント開催時に参加しており、2021年からは「スマイル愛ガード運動」と名付け、チーム全体で活動に参加している。
当日は、全選手・スタッフが東大阪市内の小学校14校に分かれ、教職員や地域の愛ガード運動協力員とともに児童の登校を見守った。
東大阪市花園ラグビー場近くにある英田(あかだ)南小学校の付近では、自転車通行が多い校門前に、ジェド・ブラウン選手、アキラ・イオアネ選手、ウィル・ゲニア選手、クウェイド・クーパー選手、車の通行が多い近くの横断歩道に、井上優士選手、松岡勇選手、ミッチェル・ブラウン選手を配置。黄色い旗で児童を誘導しながら「おはようございます」と声をかけたり、サインをしたりするなど、地域の子どもたちと交流を図った。
活動に参加したクーパー選手は「地域の人がどのような生活をしているのかを見られる機会。我々のチームに息を吹き込んでくれるのがこの地域の人たちなので、その人たちの助けになるようなことができているのであればとても光栄」と話す。
今季ディビジョン2で戦ったライナーズはリーグ戦を2位で終え、ディビジョン1との入替戦に進出。5月24日に花園ラグビー場、同30日に三重交通G スポーツの杜 鈴鹿(鈴鹿市)で、三重ホンダヒートと対戦する。今季で退団するゲニア選手は「うまくいかない時期もあったが、ようやくこのステージまで来ることができたので楽しもうと思っている。昇格させたという仕事だけやり遂げてからチームを去りたい」、同じく退団が発表されたクーパー選手は「私たちが加入する前よりもいい状態でチームを次に渡したい。ここからの2試合にフォーカスをして、必ず結果を出したい」と意気込む。