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「六月博多座大歌舞伎」公演に先駆けて5月31日、俳優のご当地到着を知らせる恒例行事「船乗り込み」が行われた。(博多経済新聞)
乗船式典の様子
江戸時代に始まったとされる「船乗り込み」は、歌舞伎俳優が江戸から上方(かみがた)、大阪に入る際に行われていた歌舞伎の伝統行事。現在は、福岡の博多川と大阪の道頓堀川の2カ所で年1回開催されている。福岡では1999(平成11)年の博多座こけら落とし記念企画として始まり、今回で24回目。現在では、博多の初夏の風物詩として親しまれている。
今年は、中村勘九郎さん、中村七之助さん、中村橋之助さん、中村福之助さん、中村虎之介さん、中村鶴松さん、中村梅花さん、市川猿弥さんの8人の役者が参加。10艘(そう)の船には合計約120人が乗船。当日の天気は快晴。紙吹雪が舞う中、集まった約3万5000人の観客に笑顔で手を振りながら、清流公園から博多リバレイン横の「リバレインフェスタスクエア前」まで、約800メートルの区間を約35分かけて進んだ。
下船後は博多座劇場内で式典が行われ、出演者が意気込み語った。勘九郎さんは「私自身、船乗り込みは16年ぶりだったが、楽しかった。皆さまが期待してくださっているんだろうなというのが、すごく伝わってきた。その期待を裏切らないよう、スタッフ、出演者、演奏者、みんなで力を合わせて一生懸命、良い舞台をしたい」と意気込んだ。七之助さんは「『お帰りなさい』『見に行きます』という言葉とともに『結婚おめでとうございます』と声をかけてもらった。こんなに大勢の方に祝ってもらえるとは思ってもいなかったので、このお礼を舞台で返したい。博多座に足を運んでもらえたら」と話す。
「六月博多座大歌舞伎」公演は6月4日~26日。チケット料金は、A席=1万6,500円、特B席=1万2,000円、B席=9,000円、C席=5,500円。