ニホンタンポポ2千株咲き誇る畑に、「たんぽぽの恵み」が響く 大仙市協和で

  • 2025年5月12日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 大仙市協和峰吉川地区の「よしかタンポポ畑」で5月9日、米沢市在住の田中寛司さんが楽曲「たんぽぽの恵み」を披露し、春の花が咲き誇る畑に歌声が響いた。(大仙経済新聞)

 よしかタンポポプランニングの今野孝一さん(左)と歌を披露した田中寛司さん(右)

 同曲は、2021年に秋田北高校放送部が畑の管理者で「よしかタンポポプランニング」(大仙市協和峰吉川字高見、TEL 018-838-7575)代表の今野孝一さんを取材し、制作したテレビドキュメンタリー番組のために生まれた。番組は第68回NHK杯全国高校放送コンテスト テレビドキュメント部門で最優秀賞を受賞している。今野さんが作詞し、美術教師として長年勤め、現在は米沢水彩画会の会長を務める田中さんが作曲した。

 畑は地区の国道13号の近く。エゾタンポポやカントウタンポポ、シロバナタンポポなど、現在、およそ2000株のニホンタンポポが植えられ、開花期には数万本の花が咲く。約20年前からニホンタンポポの栽培と普及に取り組んできた今野さんは「努力して在来種だけを植えても、近隣からセイヨウタンポポの花粉が飛来して受粉すると雑種になってしまう。交雑を防ぐには管理が大変」と打ち明ける。

 コロナ禍などでこれまでタンポポ畑を見ることがかなわなかった田中さんだが、今回念願をかなえ、今野さんとも初めて対面した。田中さんは「タンポポ畑の中での歌唱はとても気持ちが良かった。自然を大切にする今野さんの活動には強く共感している。今後も協力したい」と話す。

 畑は昨年から一般公開し、来場者には綿毛の種を無料配布している。「希望があれば、秋田に限らず全国どこへでも種を送って広めたい」と今野さん。「今後は音楽家や歌い手の皆さんが集うような機会をつくりたい。ニホンタンポポがまちおこしの一助になれば」とも。

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