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「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ」の会場に展示する「おもてなしオブジェ」が現在、滋賀県庁(大津市京町4)新館入り口に展示されている。(びわ湖大津経済新聞)
琵琶湖で収集した漂流ガラス「琵琶湖グラス」
「わたSHIGA輝く国スポ・障スポ(第79回国民スポーツ大会・第24回全国障害者スポーツ大会)」は、9月28日から滋賀ダイハツアリーナ(大津市上田上中野町)やYMITアリーナ(草津市野村3)、草津市立プール(西大路町)など県内各地で開催される。滋賀県は国スポ・障スポ開催に合わせ、県外から来る選手や観客に歓迎の気持ちを表現した「おもてなしオブジェ」を制作し、展示する。
「おもてなしオブジェ」の第1弾として琵琶湖の漂流ガラス「琵琶湖グラス」をアップサイクルして作ったオブジェを5月19日から県庁に展示している。琵琶湖の波にもまれて角が取れた1、2センチの漂流ガラスを並べて全長70センチの琵琶湖を作り、球形のワイヤの中に入れ、国スポ・障スポの全競技のイラストが描かれた台に載せた作品。上部の球形の部分は回すことができる。
制作を担当したのはDAIGOMI(だいごみ、大津市和邇中)代表の南あきさん。南さんは琵琶湖岸のごみを拾いながら漂流ガラスを探し、アクセサリーを作り販売。琵琶湖グラスの工作と環境問題について考えるワークショップやイベントも開催している。拾った漂流ガラスを「この子」と呼び、大切にしている南さんは「この子たちは何十年も波にもまれ続けて角が取れてきれいな形になった。この子たちを世に出したいという気持ちで作品を販売してきた」と振り返る。「おもてなしオブジェを見て、この子たちの粘り強さを選手にも感じてもらえれば」と話す。
琵琶湖に貼り付けられた琵琶湖グラスは今までに拾い集めてきた数千個の中から水色の物を選び、上から下にかけて順番に色が薄くなるように並べた。南さんは「琵琶湖の水がきれいになり、京都や大阪へと流れていく様を表現している。環境について考えてもらうきっかけになれば」と話す。
おもてなしオブジェは30日まで滋賀県庁で展示し、湖北THGツインアリーナ(長浜伊香ツインアリーナ、長浜市)、ビバシティ彦根(彦根市)、びわ湖大津プリンスホテル(大津市)を巡回し、9月26日から平和堂HATOスタジアム(彦根市)で国スポ・障スポ終了まで展示される。