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Vol.37 こんどのキャンプはエコでいこう

  • 2008年5月8日

キャンプに出かけたとき、「自然の中に出かけてきたのに、もしかしたら私は自然にダメージを与えているのではないか」と考えたことはありませんか?
その気づきはとても大切です。人間が自然の中に出かけることは、何らかのダメージ(インパクト)が自然環境に与えられます。ミニマムインパクト(できるだけ少ない環境負荷)でアウトドアが楽しめるように、そんなテクニックをまとめてみました。

使い捨てとムダをなくす

テントの中 お家では夕食の買い物にいろいろ知恵を絞って、少ない予算で豪華なメニューを考えるのに、アウトドアに出かけるときはなんで大盤振る舞いになってしまうのでしょう(笑)。お家と同じように計画的に買い物をすれば、「食材が余った」「残飯が多く出た」ことを防ぐことができます。人間は「ゴミをいつまでも持っていたくないものなのです」と前に心理学の先生から聞いたことがあります。ゴミは出さない、持ち込まないようにすることが大切です。
キャンプ場で出るゴミを減らすことはエコな意識の大切な一歩です。食品トレイなどは、最近は買ったスーパーで回収しているところが多くなりましたし、野菜くずなども、スーパーで捨てていけます(引き取ってくれます)。そんな小さな工夫がポイントです。自宅で必要なものをしっかり選別し、使うもの、使わないものを事前に準備することも大切なポイント。スーパーで買ったまま、レジ袋でキャンプ場まで持っていくことは、避けたいものです。余分な荷物を積んでいくと、クルマの燃費にも影響します。
最近はアウトドア用品が安くなって、紙皿や紙コップだけでなく、バーベキュー用の網や鉄板など用品の「使い捨て感覚」がキャンプにも出てきました。ご家庭にあるもので十分です。有効活用すれば、余分な支出を抑えてキャンプに行けます。


食材をとことん使い倒す

食材ふだん、野菜の皮などどこまで剥いていますか?結構、野菜の皮近くは美味しいところばかりで、捨てるところはほとんどないなあと思っています。農薬のことなど気になるところですが、しっかり洗えば食べられる部分は結構あります。野菜くずをできるだけ少なくするようにしましょう。


薪や炭は大切に

「火を炊く」ことはキャンプの醍醐味でもありますが、ムダに燃やすことは避けたいものです。バーベキューなどで、炭は赤々といい状態なのに、食材の準備ができていなくてただ燃えているだけで時間が過ぎていくという経験をしたことはありませんか?段取りを考え、効率的な薪・炭の使い方をしましょう。

工夫はキャンプのいのち

キャンプ場 いろいろ「エコ」について考えると「してはいけない」方に目が向いて、楽しく感じられなくなってきそうです。でも、工夫することはとても楽しいもの。「今日はこれだけの薪で料理をしよう」とか「ゴミが少なくなる工夫をしよう」とか、そうやっていろいろ考えるのも楽しいものです。キャンプ用品の豪華さなどで競うのではなく、「エコ度」で周りと競い合って欲しいなと思います。



(2008.5.8更新)

高瀬 宏樹さん

著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会の職員として、全国を飛び回ってキャンプを指導することがしごと。ふだんはキャンプインフォメーションセンターで広報業務や相談に応じている。3歳と8歳の男児の父親として体を張った子育てを実践中。

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