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のんびりしてたら出し忘れ!? お正月飾りを出す正しいタイミングとは【年末年始のマナー】

  • 2023年12月24日
  • レタスクラブニュース


年末年始には、古くから伝わる風習がたくさんあります。でもその意味や正しい作法は、意外と知らないもの。いざというときに迷わないよう、年末年始のしきたりやマナーを「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に教えてもらいました。

今回は、お正月飾りを飾るタイミングについて。仕事納めの後ほっと一息ついてからでは、遅い可能性があるんです!

しめ飾り、大掃除前に飾るのはタブー



お正月飾りと言えば、「しめ飾り(しめ縄)」「門松」「鏡餅」が一般的ですが、それぞれに意味と役割があります。
しめ飾りは、「神聖な場所」を表す印なので、必ず大掃除が終わってから飾ります。

「年神様はとにかくキレイ好き。明るく清潔な場所にしかいらっしゃらないので、年末の大掃除は自分や家族のためではなく、年神様を迎えるために行うものです。家全体を掃除する時間がなければ、キッチンやお風呂、トイレなどの水回りと、鏡餅を飾る部屋(リビング)だけでもお掃除すると、気持ちよく新年を迎えられるでしょう」(岩下先生)

いつ飾るかも重要で、9が付く日は「九松=苦が待つ」、特に29日は「二重苦」で縁起が悪いとされています。また、旧暦の月末にあたる30日と大晦日の31日は「一夜飾り」と言われ、一夜にして準備が整う葬儀に通ずるため、年神様の失礼にあたるので避けること。
門松や鏡餅も含めて12月26~28日の間、それが難しい場合は30日に飾りましょう。

ちなみに、お正月飾りは地域によって飾る期間が異なり、関東は1月7日、関西は15日に取り外すのが一般的。
鏡餅を食べる「鏡開き」の日も、関東は1月11日で、関西では旧暦の二十日正月にあたる1月20日に行うところもあるので、お住まいの地域の習慣に合わせるようにしましょう。

◇ ◇ ◇

年末は仕事も忙しいうえ、ツリーを片付けて正月飾りを出して...と、目の回るような慌ただしさ! 出し忘れのないよう、計画的に運びたいものですね。



教えてくれたのは
岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『日本人なら知っておきたいしきたり大全』(講談社)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)など著書多数。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)。

文=さいとうあずみ


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