今年のクリスマスは週末。おうちでパーティーを計画している人も多いのではないでしょうか。いつもと違う特別な食卓を演出するために、肝心なのが料理の「盛りつけ」。そこで、だれでもパッと華やかにみせられる、簡単盛りつけアイデアをご紹介しましょう!
かたまり肉はテーブルで豪快に切り分ける!
かたまり肉を使った料理は、クリスマスの食卓を盛り上げるごちそう。キッチンで切り分けて一皿一皿きれいに盛りつけるよりも、かたまりのまま食卓に運んでみんなの前で切り分ければ、盛り上がること間違いなしです! この「ローストビーフ」はフライパンで表面を焼きつけて煮汁とともに煮るだけ、と作り方も簡単ですよ。
■ローストビーフ
【材料・4人分】
牛ももかたまり肉…500g、じゃがいも…小3個、おろしにんにく…小さじ1、煮汁(しょうゆ…大さじ5、酒…大さじ3、砂糖…大さじ2、水…1カップ)、サラダ油、塩、粗びき黒こしょう
【作り方】
1.牛肉は室温に1〜2時間おく(冷たい状態で焼くと、中心部までなかなか火が入らず、生焼けの原因に)。フライパンに油小さじ1を中火で熱し、牛肉を入れる。こんがりと焼き色がつくまで約1分焼き、転がしてほかの面も同様に焼く。
2.煮汁の材料を加え、煮立ったらふたをして弱火にし、約15分煮る。火を止め、そのままさめるまでおく。
3.じゃがいもは皮つきのまま洗い、水けをきらずに1個ずつラップで包む。電子レンジで約5分加熱し、食べやすい大きさに割る。
5.2の牛肉を食べやすく切って器に盛り、煮汁は取り出す。フライパンに、煮汁の1/2カップを取り分けて入れ、にんにくを加えて中火にかける。煮立ったら約2分煮詰めてソースを作る。牛肉に3を添えて塩、こしょう各少々をふり、ソースを添える。
(1人分349kcal、塩分2.6g レシピ考案/井原裕子 栄養計算/スタジオ食)
ミートローフなら、そのまま皿に盛るだけで華やか
切り口が鮮やかなミートローフは、カットしてそのままお皿にのせるだけで特別感を演出できます。一見難しそうですが、作ってみると意外とお手軽。家族で楽しむなら、同じ肉だねを使って大人と子どもで中に入れる具材を分けた「大人ミートローフ」&「キッズミートローフ」がおすすめです。
■大人ミートローフ
【材料・8×18×高さ6cmのパウンド型1台分】
たね(合いびき肉…400g、溶き卵…1個分、玉ねぎのみじん切り…1/2個分、食パン<8枚切り>…1/2枚<約25g>、塩…小さじ3/4~1、こしょう…少々)、カリフラワー…1/3個(約70g)、にんじん…1/3本、黒オリーブ(種抜き)…10個、くるみ(ロースト・食塩不使用)…20g
【下ごしらえ】
1.直径約18cmの耐熱皿にたねの玉ねぎを広げて入れ、ふんわりとラップをかける。電子レンジで約2分30秒加熱し、バットに広げてさます。
2.カリフラワーは小さめの小房に分ける。にんじんは1cm角に切る。ともに熱湯で約2分ゆで、ざるに上げてさます。
3.オーブン用ペーパーを約25cm四方に切り、中央に型をのせ、底面と側面に合わせて折る。4カ所(写真の赤線部分)に切り込みを入れ、型に敷き込む。
【作り方】
1.オーブンを200℃に予熱する。ボウルに食パン以外のたねの材料を入れ、食パンを細かくちぎり入れて、粘りが出るまで練り混ぜる。
2.たねに、具の材料をすべて加えて混ぜ、型に詰める。
3.たねをギュッと押さえて表面をならし、200℃のオーブンで約40分焼く。中心に竹串を刺してみて、透明の肉汁が出てきたら焼き上がり。オーブンから出して粗熱をとる。出てきた脂をペーパータオルで吸い取り、型から取り出して食べやすく切って器に盛る。好みで粒マスタードを添える。
(1人分221kcal、塩分1.0g レシピ考案/市瀬悦子 栄養計算/スタジオ食)
■キッズミートローフ
【材料・8×18×高さ6cmのパウンド型1台分】
たね(合いびき肉…400g、溶き卵…1個分、玉ねぎのみじん切り…1/2個分、食パン<8枚切り>…1/2枚<約25g>、塩…小さじ3/4~1、こしょう…少々)、うずらの卵(水煮)…6個、にんじん(8cm長さ、8mm四方の棒状)…4切れ、さやいんげん…3本、ケチャップソース(トマトケチャップ・水…各大さじ3、中濃ソース…大さじ1、バター…10g)
【下ごしらえ】
※「大人ミートローフ」と同じ
【作り方】
1.オーブンを200℃に予熱する。ボウルに食パン以外のたねの材料を入れ、食パンを細かくちぎり入れて、粘りが出るまで練り混ぜる。
2.たねの1/3量を型に詰め、うずらの卵を中央に縦に並べる。残りのたねの1/2量をのせて表面をならし、いんげんとにんじんを交互に縦に並べて、残りのたねをのせる。
3.たねをギュッと押さえて表面をならし、200℃のオーブンで約40分焼く。中心に竹串を刺してみて、透明の肉汁が出てきたら焼き上がり。オーブンから出して粗熱をとる。出てきた脂をペーパータオルで吸い取り、型から取り出して食べやすく切って器に盛る。
(1人分231kcal、塩分1.0g レシピ考案/市瀬悦子 栄養計算/スタジオ食)
クリスマスの盛りつけアイデアは他にもいろいろ。まだあるおすすめのアイデア4つをご紹介します。
ポットローストを作って、鍋ごとどーんとテーブルへ!
かたまり肉を厚手の鍋でじっくり蒸したしっとりジューシーなポットロースト。鍋ごと食卓に運んでみんなの前でふたを開ければ、家族から「わぁ~!」と歓声が上がりそうです。豚のかたまり肉を使った「豚肉のジューシーポットロースト」は、火にかけたらあとはほったらかしでOKだから実は手間なし。つけ合わせのじゃがいもとりんごも同時調理で仕上げることができます。
子どもが好きな揚げ物は、一口サイズにしてパーティー感アップ!
子どもと囲む食卓には、スナック感覚で食べられる一皿を用意すると喜びますよ。例えばクリスマスに欠かせないチキンも、「ポップコーンチキン」のように一口サイズにカットして揚げるとつまみやすい一品に。ペーパーナプキンをしいた大きめのお皿にたっぷりと盛りつけて、100円ショップで売っているようなかわいいピックをところどころにさせば、とたんに楽しいテーブルになります。
細長いものは紙コップやキャニスターにさすとかわいい
「さつまいもチップス」や「スティック春巻き」などのワンハンドフードは、皿に盛りつけるよりも紙コップやキャニスターに差し込んだ方が見映えがします。つけだれやソースを用意する場合は、バリエーションを豊かに揃えると楽しい雰囲気が演出できますよ。
手軽につまめるピンチョスがあるとテーブルが映える
サラダのほかに、さっとつまめるピンチョスがあるとテーブルが華やかに。「サラミと大根のピンチョス」のように、サラミと野菜を組み合わせ、ピックにさして小皿にのせるだけでもかわいい!
いかがでしたか? 細かな演出をしなくても、ちょっとした工夫でテーブルは華やぐもの。紹介した盛りつけを参考に楽しいクリスマスをお過ごしください♪
文=齋藤久美子(栄養士)