今話題の台湾式朝ごはん、豆漿 (トウジャン) 。美や健康のために、よりたくさんの豆乳をおいしく取り入れたい方におすすめです。自他ともに認める「台湾好き」、ワタナベマキさんに教わりました。
「豆漿でヘルシーごはん」今回は「基本の豆漿」の作り方と、豆漿に浸して食べたい「台湾式揚げパン」のレシピをお届けします。
豆漿とは、台湾式の豆乳のこと。日本では豆乳スープを指すことが多く、そのまま飲んだり、甘みを加えたり、スープのように調味したりと、その味わいはさまざまです。
ここでは、加熱した豆乳を、高い位置から酢や塩分を含む材料に注ぎ入れるレシピをご紹介します。液体がほろほろとした状態に変化し、味だけではなく口当たりも楽しめますよ。
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▶︎教えてくれたのはこちら!
ワタナベマキさん
料理研究家。豆漿をはじめ台湾料理が大好き。著書に、足しげく現地に通ううちに覚えた味を紹介する『ワタナベマキの台湾食堂』 (小社刊) がある。
基本の豆漿
豆乳のやさしい甘み&黒酢の酸味に、もうやみつき!
[ 材料・2人分 ]*1人分292kcal/塩分2.3g
・豆乳 (成分無調整) ...3カップ
・豆漿のベース
∟乾燥小えび (または桜えび) ...10g
∟ザーサイ (味つき) ...40g〈粗みじん切り〉
∟黒酢 (または酢) ...大さじ2
∟ごま油 ...小さじ2
∟ナンプラー ...小さじ1
・台湾式揚げパン (次ページ参照) ...適量
・ラー油
[ 作り方 ]
1. 器に豆漿のベースの材料を等分に入れる。
2. 鍋に豆乳を入れて中火で熱し、煮立つ直前に火を止める。
3. 器から約30cmの高い位置から2を1に注ぎ入れ、ひと混ぜしてラー油少々をたらす。
4. 好みでパクチーのざく切りをのせる。台湾式揚げパンを添え、ちぎってひたしながら食べる。
ポイントは、温めた豆乳を少し高い位置から注ぐこと。黒酢とよく混ざり、もろもろとした形状で固まります。
好みのトッピングで香りをプラスすればおいしさアップ! おすすめのトッピングをご紹介しましょう。
三つ葉
香りのよさはピカイチ
万能ねぎ
ごま油の風味と好相性!
バジル
洋風に様変わり
豆苗
青さが爽やか
青じそ
すっきりした和の香味が◯!
貝割れ菜
ほのかな辛みをプラス
台湾式揚げパン
もっちりカリッとした食感がたまらない! 小さくちぎって豆漿にひたし、台湾風に召し上がれ。
[ 材料・8本分 ]*1本分78kcal/塩分0.1g
・生地
∟強力粉、薄力粉 ...各50g
∟ごま油 ...小さじ1
∟塩 ...少々
・打ち粉 (強力粉)
・揚げ油
[ 作り方 ]
1. ボウルに生地の材料を入れ、ぬるま湯 (40℃くらい) 50~80mlを少しずつ注ぎ入れながら、手につかなくなるまでこねてひとまとめにする。
粉っぽさがなくなり、表面がなめらかになればOK!
2. ラップをかけ、冷蔵室で約30分休ませる。
3. まな板に打ち粉適量をふり、めん棒で生地を約24×15cmにのばす。
4. 四つ折りにして、再びめん棒で約24×15cmにのばす。
5. 4を8~9回繰り返し、縦8等分に切る。
6. 口径20cmの鍋に揚げ油を2cm深さまで入れ、中温(約170℃)に熱する。5を1本ずつ2~3回ねじって入れ、上下を返しながらこんがりするまで3~4分揚げて油をきる。
ちなみに、揚げパンの代わりにバゲットを添えてもお手軽でおいしいですよ。
バゲット8cmは1cm厚さに切ります。フライパンにごま油大さじ1と1/2を中火で熱し、バゲットを両面こんがりと焼き、塩少々をふればでき上がり。こうばしい風味がくせになる〜!
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豆乳は、液体が細い線状に落ちるよう、高い位置から少量ずつゆっくり注ぎましょう。勢いをつけ過ぎると飛び散るから注意してくださいね。
豆乳のやさしい風味ともろもろとした食感が楽しい豆漿で、台湾の風を感じてみましょう!
調理/ワタナベマキ 撮影/福尾美雪 スタイリング/河野亜紀 栄養計算/スタジオ食 編集協力/渡辺ゆき
【レタスクラブ編集部】