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1月7日の朝は七草がゆ!では1月15日は何を食べる?【年末年始、これだけは知っておきたい】

  • 2022年1月6日
  • レタスクラブニュース


季節ごとの伝統行事やお祝いの日に食べる特別な料理である「行事食」。
お正月ならではの縁起がいい行事食を、「現代礼法研究所」主宰の岩下宣子先生に教えてもらいました。

お正月のごちそうで疲れた胃腸をいたわる七草粥



お正月にお粥を食べる風習は、平安時代に始まり、「春の七草」が使われるようになったのは鎌倉~室町時代の頃と言われています。
江戸時代には、正月七日の朝に「七草粥」を食べる習慣が定着していました。

「1月7日はご節句の最初の節句『人日』に当たり、文字通り、人を尊重する日です。この日に若草の生命力をいただき、一年の健康を祈願しましょう」(岩下先生)

<春の七草>
・せり 
・なずな(ぺんぺん草) 
・ごぎょう(母子草) 
・はこべら(はこべ) 
・ほとけのざ(田平子/たびらこ)
・すずな(かぶ)
・すずしろ(大根)

昔から七草が採れない地域では、昆布や干し柿など、縁起がいいものならよいとされ、現在でも七草の種類は地方で違いがあります。
お正月のごちそうが続いた後に、食養生も兼ねてお粥で胃腸をいたわりましょう。


いまこそ食べたい! 災いを祓い、万病を防ぐ小豆粥



1月15日は「小正月」と言って、小豆を加えて炊いた「小豆粥」を食べる風習があります。
小豆と言ってもお汁粉のように甘くはなく、七草粥と同様に、麦、あわなど7種類の穀物を加える場合もあります。

「小豆のように赤い色の食べ物は”邪気を祓う”と言われています。冬至の日に小豆とかぼちゃを一緒に煮た『いとこ煮』を食べる地域もあります」(岩下先生)

●いとこ煮



また、旧暦の小正月は満月(望月)だったため、お正月に残った餅を入れたものは「望粥(もちがゆ)」と呼ばれています。
古来中国では、疫病神を祓うため、冬至に小豆粥を食べるという風習がありました。
今年は小正月に小豆粥を食べて、疫病退散を願いましょう。




教えてくれたのは
岩下宣子先生
「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。『日本人なら知っておきたいしきたり大全』(講談社)、『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』(中経の文庫)など著書多数。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)。

取材・文=田辺千菊(Choki!)



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