トイレ掃除、毎日完璧にしようと思ったらたいへんですよね。
しかもこのたいへんさって、毎日トイレ掃除してる人にしかわからない…
実はトイレで気をつけるべきは「手で触る部分」。
使うたびに手で触れやすい場所を“さっとひと拭き”するだけで、手に汚れがつくリスクが減るんです!
トイレから出る前に、ついでの動作でできる簡単な「毎日1分習慣」と拭き方のコツを、掃除のプロに教えてもらいました。
毎日やろう!よく触るスポットTOP5を使用後に拭くのを習慣に
教えてくれたのは▷松本忠男さん
プラナ代表取締役、日本ヘルスケアクリーニング協会会長。
約30年にわたり、現場マネジメントなど病院清掃に従事。
現場で得たコツやノーハウを医療機関や介護施設、清掃会社に提供。
著書は『健康になりたければ家の掃除を変えなさい』(扶桑社)など。
トイレでよく触るスポットTOP5はココ!
【1】ドアノブ(内・外)
【2】電気のスイッチ
【3】洗浄レバーやスイッチ
【4】ペーパーホルダー
【5】便座とふたの手前部分
こうやって拭く!!「トイレットペーパーで一方向になでるように」
■毎日やろう!よく触るスポットTOP5を使用後に拭くのを習慣に
トイレから出る前、トイレットペーパーを取り、手に触れるスポットを一方向になでるように拭きます。
5カ所を一連の流れでさっと拭き、汚れた面に触れないようにして、トイレに流して。
■ゴシゴシと往復して拭かない
舞い落ちてきたばかりのホコリを横に移動させるイメージで、ひと拭きしましょう。
ペーパーを往復させて拭くと、せっかくきれいに取り除いた場所に、また汚れをつけてしまうことになるので要注意です。
■水で湿らせたペーパーで拭かない
乾いたホコリを取り去るのが、衛生的にはいちばんいい方法。
水拭きはきれいになるイメージがありますが、逆に汚れを塗り広げるだけ。
もの足りなくても、ペーパーで拭くだけにして。
朝イチは、重曹水の水拭きを追加して!
■手あかや皮脂汚れを取ろう!
手で触れるスポットは、カビや菌の栄養分となる皮脂汚れも付着。
皮脂を取るため、1日に1回は、重曹水を含ませたトイレットペーパーの水拭きと仕上げのから拭きを。
気になる床・壁・換気扇のホコリにはコレが便利!
直接手には触れなくても、ホコリが蓄積すると体に悪影響を及ぼすことも。
気持ちに余裕があるときだけでいいので、床と壁、換気扇にたまったホコリは、定期的に取り除いて。
よく触るスポットのホコリ対策にも◎!
壁▷はたき
■ホコリを繊維に絡めて取り去る!
マイクロファイバーなど、細かい繊維のはたきで、うっすら壁に張りついているホコリを絡め取るように動かします。
ホコリを舞い上げないよう一方向に動かして。
換気扇▷ティッシュペーパー
■換気効率を高めてホコリを外へ
見落としがちなトイレの換気扇。
定期的にチェックして、ホコリがたまっていたら掃除を。
ホコリが外に出やすくなり、1分掃除が効率UP!
床▷スクイージー
■手作りスクイージーでホコリをかき出す
スクイージーのゴム部分に端から端まで約5ミリ間隔で切り込みを入れ、床にぐっと押しつけて、手前にゆっくり引くと、汚れがごっそり。
掃除機でトイレの床掃除をすると、別の部屋にトイレの汚れを広げる可能性があるので避けましょう。
【コレも大事!】使い終えた用具はしっかり洗って完全乾燥
使用後はビニール袋に入れて口を閉じ、洗面所などで水洗い。
水けが残るとカビの原因になるので、換気扇などの近くで完全に乾燥を。
<レタスクラブ 2021年6月号より>
撮影/三佐和隆士 イラスト/別府麻衣 編集協力/田中理恵