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メガネの「鼻あて」は鼻の低い日本人が発明した! 誰かに話したくなる地球の雑学(90)

  • 2021年4月3日
  • レタスクラブニュース



日本の裏側は本当にブラジル!? フグが自分の毒で死なないのはなぜ? きっと誰かに話したくなる理系のウンチクを、『人類なら知っておきたい 地球の雑学』から1日1本お届け!

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メガネの「鼻あて」は鼻の低い日本人が発明した!


メガネをかけると頭がよさそうに見えるからと、子どもの頃にメガネにあこがれたことはないだろうか。メガネによって顔の印象がぐっと変わるので、お洒落な人はメガネにもこだわるものだ。

メガネフレームの真ん中部分には、2個の小さな「鼻あて」がついている。ここを鼻の両側にあてると、レンズと眼球のあいだに適切な距離が保たれ、メガネがずり落ちにくくなるのだが、この鼻あて、じつは日本人による発明らしい。

メガネが使われるようになったのは13世紀頃のヨーロッパで、当時のメガネは手で持ったり、鼻の上に乗せたりして使うものだった。日本で最初のメガネは16世紀にやって来たフランシスコ・ザビエルが戦国大名の大内義隆(おおうちよしたか)に贈ったものとされるが、残念ながらこれは現存していない。やがて、年間数万ものメガネがポルトガルから輸入されるようになり、17世紀初めには国内でも生産され始めた。これらはほとんどが老眼鏡。現代と違い、近眼になる人はあまりいなかったらしい。

当時のメガネは、金属やべっこうのフレームの両端に穴を開け、そこに通したひもで耳にかけるタイプだった。だが鼻の低い日本人は、レンズがまつげと接触して具合がよくない。そこで、いつしか鼻あてをつけるようになった。現在のメガネの鼻あては金具とプラスチックだが、当時の人も金具だけでは痛かったのか、綿と布でくるむなど、さまざまな工夫が重ねられていた。

鼻が高かろうが低かろうが、鼻あてがつくとメガネはぐっと使いやすくなる。今では、世界中のメガネに鼻あてがついている。

著=雑学総研/「人類なら知っておきたい 地球の雑学」(KADOKAWA)

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