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3ヵ月で東大大学院に合格した"ただの主婦"ただっちに聞く!「自分らしく生きるための」勉強のすすめ

  • 2020年7月20日
  • レタスクラブニュース
家事が苦手なぐーたら主婦がたった3ヵ月で東大大学院に合格! もともと勉強はニガテだったというただっちさんが一体どうやって合格にこぎつけたのか? その勉強法が『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』(KADOKAWA)にまとめられました。


「超合理的」な勉強法で人生の大逆転を掴んだ、著者のただっちさんに、モチベーションを維持するコツと自分らしく生きるためのアドバイスを聞きました。






勉強は「自分のために」やっている! ポジティブな感情が大事


――前作のコミックエッセイ『ただの主婦が東大目指してみた』では、家事ができない悩みから東大受験を志すという発想の飛躍が爽快でした。普通なら、勉強するにしても自分の得意分野を伸ばそうと考えそうなものですが、ただっちさんはなぜ全く未知の分野に飛び出そうと思ったのでしょうか?

ただっち 私の得意分野は「英語」だったのですが、「英語」を使って具体的な何かをしたい、と言うビジョンがありませんでした。そもそもコミュニケーションが得意ではないので、英語を話す仕事がしたいわけでもなく、英語で書かれた本を読んだり、海外ドラマを見たりするのはあくまでも娯楽だという意識でした。

なので、「得意」で成功の道が近そうなものよりも、難しいけれどワクワクする「興味」や「理想の自分」を優先しようと思ったんです。






――ちゃんとした主婦に生まれ変わろうとして夫と共同でタイムテーブルを作ったときは失敗に終わってしまったのに、今回のスケジュールではなぜうまくいったのでしょうか? 

ただっち 夫と一緒に作ったタイムテーブルは、人に言われて無理やり作ったスケジュールだったのが失敗の原因ですね。(子どもの頃、夏休みに学校で作らされた宿題のスケジュールがうまく進まないのと似ていると思います…)

受験時に作ったスケジュールは、自分の目標のために、自発的に作ったスケジュールだったからこそ、達成できたのでしょう。「やらされている」とか「やらなくてはいけない」という意識ではなく、「好きでやっている」「自分のためにやっている」というポジティブな感情がうまくいく大きな要因でした。

――家事は午前中のうちに一気に片付けるスケジュールなのですね。手をかけようと思えば際限なくかけられてしまう家事を午前中のうちにきっぱりと終わらせるコツとは?

ただっち 私の場合は、毎日特に手をかける家事をひとつ、もしくは二つ決めています。例えば、お風呂掃除を丁寧にやるとか、思いっきり作り置き料理をするとか、外での用事を一気に済ませるとか、これと決めたものだけをしっかりやって、他の家事を「手の抜きどころ」にしています。

手を抜くと決めた家事が午前中に終わらない場合は、中断して、明日以降に持ち越します。お昼ご飯を食べたら、自分の時間が始まる! ・・・という気持ちで午前中に家事をこなしていました。

夢を叶える「願望ノート」でモチベーションアップ!









――自分の願望を思いのままに書いていく「願望ノート」は真似してみたくなりました。これは、肯定的な言葉を書きだすことで、自分の意識そのものが変わっていくということなのでしょうか?

ただっち そうですね。私を含め、自己肯定感の低い人は願望が叶わないのがデフォだという考え方のクセがある傾向があります。そのクセを解してあげるための、「セルフ洗脳」だといってもいいかもしれません。

はじめは叶いっこないと思うような願望でも、自分の気持ちを明確にして、毎日それをアウトプットしていくことで、その願望の存在感がどんどん強くなると同時に、過去形ですでに叶ったかのように書くので、「叶って当然の願望」だと感じるようになります。

願望ノートを続ければ続けるほど、日常生活でその願望を叶えるヒントになるものに敏感になることもできますし、モチベーションも保つことができ、無意識レベルで成功に近づいていけるというわけです。

――なるほど! でも、願望ノートにいろいろ書いてもそれが叶わなかったとき、続けられるか心配です…。

ただっち 「今は叶わなくても、どこかのタイミングで、ふと叶う時がくるんだ」、と思いながら色んなことに積極的に取り組み続けるといいですよ。

また、同じ生活ばかりしていては、新しい情報が入ってこないので、少しでも興味が湧いたものや、なぜか惹かれるものは、どんどん首を突っ込んで行ったり、情報収集したりすることが大事。あくまで私の経験ですが、実際に、なんとなく面白そう、と思ったものに首を突っ込んで、後々その知識が役立ったり、偶然の出会いや発見のおかげで、達成した願望がたくさんあります。


やってみたいことがあるけど家族に言い出せない…そんなときは?


――主婦が勉強を始める場合、一番のネックになるのが家族の存在だと思います。ただっちさんが夫に東大受験の話を切り出した時の心境は? やってみたいことがあるけど周囲に遠慮して言い出せない人へアドバイスをお願いします。

ただっち なにしろお金がかかり、しかもそれでお金を稼げるとは確約できないものだったので、反対されて当然だ、と思いながらダメ元で話をしました。だけど、自分の人生も一度きりしかありません。「妻」や「母」という役割に徹することで忘れてしまいがちですが、「自分」も大事です。自分の人生、最後の日を想像してみて、「ああしたらよかった」「こうしたらよかった」とい思うのであれば、思い切って一歩踏み出してみてください。

――なにかしてみたい気持ちはあるけど具体的な夢が全く思いつかない。そんな人は何から始めればいいでしょうか?

ただっち 小さい頃、好きだったことや、褒められたこと、どうしてだか人より出来たものを思い出してみてください。また、自分の好きなものの傾向や共通点を洗い出してみてください。映画、ゲーム、漫画、音楽、家事、なんでも大丈夫です。それらは、他の誰からも影響を受けていない、正真正銘、自分だけの夢の原石だと思います。

「私の人生ってこれでいいのかな」と思っている人へ











――東大大学院を受験してみてよかったですか? 受験前、合格後でどんなことが変わりましたか?

ただっち 心の底からよかったと思っています。面白そうだと思ったことはなんでも、行動に移してみる癖ができました。思春期の頃から、ずっと誰かの言うことや、普通から逸れない選択をするように必死だったのですが、今思えばそれは自分を殺していたのかも。本のタイトル通り、「自分の人生を見つけた」と感じています。

学生になってからは、朝スッと起きれるようになりました。朝起きれなかったり二度寝をしてしまうのは、生活がつまらないからだったのかもしれません。

それと、大学院に合格したとき夫から「ただっちといると一緒にいると、人生ワクワクする」と言ってもらえたことが、すごく心に残っています。家事に力を入れなくなって、話す時間も減ってしまったのに、一番に応援してくれるなんて、感謝しかありません。夫も「何か好きなことを究めたい」とよく言っているのですが、それが何かわかった時には、私も全力で応援したい、と思っています。

――最後に、過去のただっちさんのように「私の人生ってこれでいいのかな」と思っている人に、自分らしく生きるためのアドバイスをお願いします。

ただっち とにかく、自分の気持ちを明確にしてみてください。「なにかしてみたい」という考えは、こんな時に浮かんでくるのではないでしょうか。どこか現状に対して物足りなさを感じたとき、無理をしているとき、「誰かの人生」と「自分の人生」を比べてみたとき。

これは私がいつもやっていることなのですが、そんなときは、まず紙とペンを用意して「客観的にみた自分の人生」「やりたくないこと」「やりたいこと」「不快に感じること」「理想の人にあって、自分にないもの」などを、どんどん書き出します。

自分と向き合うことは、すごくしんどい作業ですし、自分の理想の人生を追い求めることも骨が折れます。しかし、大人になった今だからこそ、自分のために時間や労力を使うことのありがたさや嬉しさを感じられるんじゃないか、と思います。

少しでも、自分の人生に疑問を感じたり、考えただけでワクワクするような夢が心にある方は、ぜひ一歩踏み出してみてください。一緒に最高の人生を送りましょう!

◆ ◆ ◆

結婚して主婦になったからには今さら自分の人生の方向性を変えることはできない…なんて夢を諦めてはいませんか? 東大大学院に合格した勉強法だけでなく、前向きに生きるためのヒントがぎっしり詰まった最新刊『普通の主婦が東大大学院に合格して自分の人生を見つけた超勉強法』。ぜひ手にとってみてくださいね。

文=宇都宮薫

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