日本の四季を彩る旧暦と二十四節気ゆかりの行事には、開運・良縁などを呼び、邪気や病を祓うヒントがいっぱい。今日はお釈迦様の誕生日。花祭りの日です。
私たち日本人は、必ずどこかでお釈迦様のお世話になっています。お寺にお参りする時はもちろんですが、ピンチの際に「神様、仏様!」と思わず念じてしまうのが、その証し。
4月8日は、私たちの暮らしに寄り添うお釈迦様の誕生日です。この日は、各地の寺院で「花祭り」や「灌仏会(かんぶつえ)」、「仏生会(ぶっしょうえ)」と呼ばれる催しが行われます。これはいわば、お釈迦様の誕生会。
菜の花や椿、すみれなど、季節の花々で彩った「花御堂」がお目見えし、中には甘茶で満たした水盤とお釈迦様の立像が安置されます。参拝者は、柄杓などですくった甘茶を立像に注ぐことで、お釈迦様をお祝いするのです。
甘茶を注げば厄除けや身体頑強のご利益を授かるといわれます。また、無病息災の縁起物である甘茶でのお接待が行われる寺院もあります。
誕生仏に甘茶を注ぐのは、お釈迦様の誕生を祝って空から甘露が降ったという伝説がもとになっています。
甘露とは、インド神話に登場する不老不死の霊薬です。
甘茶は紫陽花の一種である甘茶の葉が原料。その名の通り甘味があり、無病息災の縁起物として珍重されてきました。
日本の四季に寄り添う小さな行事を1年分たっぷり紹介!日本古来の二十四節気にならい、縁起よく暮らすためのヒントが満載です。
『福を呼ぶ四季の習慣 小さな日本の行事』本間美加子著 1,650円/主婦の友社
Amazonで詳しく見る 楽天で詳しく見る