ダイエット中に急に甘いものが食べたくなることってありますよね。今回はダイエット中に無性に甘いものが食べたくなる理由や、食べたくなったときの対策をご紹介!
急に甘いものが食べたくなる理由は、主に以下の3つです。
三大栄養素(タンパク質、炭水化物、脂質)が不足すると、甘いものが食べたくなることがあります。
とくに、炭水化物の不足には要注意。炭水化物が足りないと、からだや脳のエネルギーとなる糖質が不足します。そのエネルギー不足解消のために、糖質を多く含む甘いものが食べたくなってしまうのです。
炭水化物抜きダイエットをしていると、逆に甘いものを食べすぎてしまい、ダイエットに失敗することもあるので気をつけてくださいね。
ストレスがたまると、そのストレスを緩和させるために甘いものがほしくなることがあります。
甘いものを食べると分泌される神経伝達物質の「エンドルフィン」や「ドーパミン」が、ストレスを緩和し、心身をリラックスさせる効果を持つためです。
ストレスによってイライラすると、その精神を落ち着かせるためにからだが甘いものを求めることがあります。
疲れたときも、甘いものが食べたくなりますよね。
疲労とはエネルギーを大量に消費して、肝臓のグリコーゲンが不足した状態です。この状態では血液に糖分を補給できなくなるので、血糖値が著しく下がってしまうのです。
こうした疲れを癒すためには、血糖値を正常値に戻す必要があり、そのため、速やかに血糖値を上昇させる甘いものが食べたくなることがあります。
ただし、血糖値の急激な上昇・下降は、ストレスの原因になります。「たくさん食べたのに、まだ甘いものが食べたい」という状況を招くこともあるので、気をつけましょう。
「痩せたいけれど甘いものが食べたい」というときには、低カロリーな甘いものを食べたり、ストレスを軽減する対策をとるのがおすすめです。
たとえば、ストレスを軽減する「セロトニン」は「幸せホルモン」とも呼ばれますが、朝日を浴びたり運動したりすることで増えます。
また、必須アミノ酸「トリプトファン」がセロトニンの元になるので、トリプトファンが多く含まれる食材を摂るのもいいでしょう。ダイエット中の場合、バナナがおすすめです。
漢方薬を服用することで体質改善を目指し、甘いものへの欲求をコントロールするのもおすすめです。
そのためには、「自律神経を整える」「女性ホルモンのバランスを整えて生理前のイライラを和らげる」といった食べ過ぎの原因となるストレスやホルモンバランスの乱れにアプローチする漢方薬を選びましょう。
・加味逍遙散(かみしょうようさん):のぼせやすかったり、疲れやすくイライラしたり、便秘がちだったりする方におすすめです。女性ホルモンの変動によるイライラや落ち込み、不眠や更年期障害などに用いられます。
・大柴胡湯(だいさいことう):便秘がちで、おなかの張りが気になる方におすすめです。ダイエット中のイライラや、ストレス過食による肥満や便秘を改善します。
このような漢方薬を服用して体質の根本改善を目指すことで、ダイエットが成功に近づくでしょう。
監修/山形ゆかり:あんしん漢方薬剤師・薬膳アドバイザー。症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホで相談、症状緩和と根本改善を目指す。