見たことある漢字なのに、送り仮名がつくと途端に読めなくなる漢字、ありますよね。今回もまさか漢字表記があったとは!系のこの漢字から。
「宛名」の「あて」ですから素直な人なら普通に「あてら」と読むでしょう。「あてら」… 関西弁で「私たち」のことですよねきっと。って違います。
パソコンやスマホの漢字変換でもわりとすぐに出てくる文字なので、うっかり変換してしまい、相手の方が読めないということが起こりそう。
さて、なんて読むのでしょう。
「宛ら」は文法用語で言うところの副詞。「まるで」という意味です。
また、同じ漢字を用いてほぼ同じ意味で使われる「宛も=あたかも」という言葉もあります。
いずれにしても、覚えておいて損はありませんが、読み手のことを考えたら、かなで書いておくのが無難ですね。
文/伊波裕子 ※暮らしニスタの過去の人気記事を再編集して配信しています。