みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。
まず、このたびの「東北地方太平洋沖地震」で被害に遭われたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
また、被災地にて、日夜を問わず被災者救助にあたられている関係者のみなさんに敬意と感謝を申し上げます。
僕およびゴスペラーズのメンバーは全員、幸い無事です。それから、八戸に住む僕の家族も無事でした。ご心配いただいたみなさん、ありがとうございました。
現在の僕は、個人としてできることは何なのかを懸命に考え、できることを精一杯やっています。同時に、ゴスペラーズとしてやれることを考え、そのための準備を進めています。
報道によると、僕らが普通のことだと思ってやっていること、例えばものを買う場合はちゃんと並び、交通機関にトラブルがあっても無闇に騒ぎ立てたりしないといったことに世界の人々は驚き、賞賛の声をあげているようです。僕自身、それが当たり前だとは思うけれど、でもその当たり前のことをこの状況でも普通にやれているこの国の人たちは本当に大人だなあということをあらためて実感し、また励まされています。
被災地の映像などを見ると冷静でいることは難しいですが、それでも“悲しんでいるばかりじゃ駄目だ”と自分自身に言い聞かせています。できる限り明るく、前向きに毎日を過ごすことを心がけています。
そして、僕は音楽家なので、やっぱりみんなで笑いながら歌い合える日のことを夢想してしまいます。そういう日が一日も早く日本中にやって来ることを強く願っています。
そのためにも、僕は僕にできることを毎日積み重ねていきたいと思っています。