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Vol.52 エコ・フェスにはこんな展開もあるんですね。

  • 2010年7月15日

 

 みなさん、こんにちは。ゴスペラーズの北山陽一です。

花  僕は、4月にソロ・ライブ・シリーズを終えると、ゴスペラーズとして5月16日に“世界遺産劇場”と題したイベントで、奈良県・石舞台のステージでワンマン・ライブを行ったり、環境問題への意識を高めるキャンペーン活動“Point Green”のイベントに出演して、4月29日の沖縄、6月5日の山中湖、そして6月26日の北海道で歌ってきました。

 エコの問題に取り組んでいる人たちのなかには、こうしたエコ・フェス的なイベントに懐疑的な人もいるようですね。確かに、テーマが省エネだろうがエコだろうが、なんでもいいから騒ぎたいという人はいますよね。それでも、そういう人たちまで含め、たくさんの人が集まり、またエコの名の下にいろんな人が動いているという実績を作って行くことにはある程度の意義はあると僕は思っています。

 また、そういうイベントを立ち上げ、さらには継続していくのにはわかりやすいモチベーションが必要ですが、そのひとつの切り口としてエコというマジック・ワードが広がって大きなムーブメントが生まれたし、新しいビジネスも生まれた、と。その結果としてどれだけお祭り騒ぎができるかなというのがこうしたエコ・フェスなんだろうし、それはまったく問題ないと僕は思ってるんです。だって、“省エネ・イベント”という呼び方では、こういう風にはならないですから(笑)。エコと言うと“地球のため”だけど、省エネと言ってしまうと“自分のため”だから、エコと言ったとたんに罪悪感が免除されるような感じがありますよね。やってることは同じなんだけど(笑)。ちなみに、僕自身は、エコとは省エネだと思ってるんですけど。いずれにしても、こういうイベントを楽しむことを、5年先、10年先の日常生活を見据えた意識になんとかつなげていければいいなと思います。

 ところで、10年先と言えば、Point Greenの沖縄公演の打ち上げで、個人的に恐ろしく緊張する状況を経験しました。その沖縄公演に元環境大臣の鴨下一郎さんがいらっしゃっていて、打ち上げにも参加されたのがことの始まりです。Point Greenの1回目にゴスペラーズが参加した時にも、鴨下さんはそのイベントの主催側の一人としていらっしゃっていて、そのときの打ち上げでなんだか慌ただしく帰られたなと思っていたら、その次の日に環境大臣に就任されたんですよね。そのときの打ち上げでは握手しただけみたいな感じだったし、今回はもうちょっとちゃんと話をしたいなと思ったんです。一応、参加アーティストの一人として“けっこういろんなことを考えて、やってるんですよ”ということをアピールしておこうと思って(笑)。

 うまく隣に座って、30分くらいけっこういろんな話ができて、話が一段落したくらいのタイミングで、ゴスペラーズの村上から「どうですか? ウチの北山は?」と突っ込みが入りました。そしたら、それに対する鴨下さんの答えの結びが「10年後に環境大臣になってもらうことになりましたから」っていうことで(笑)、その場がすごく盛り上がったんです。普通そういう話が出たら、冗談とはわかってても「歌手なんで、勘弁してくださいよ」みたいな話になるじゃないですか。ところが、事務所のスタッフも「よろしくお願いします」みたいな感じで(笑)。そうすると鴨下さんもますます乗ってきて、

「出身はどこ?」
「青森です」
「ちょうどいいよ」

みたいな話になり、最後は「今度ぜひ議員会館に遊びにいらっしゃい」というような話で終わったという。まあ、その場が盛り上がったことは良かったんですが、僕自身は久しぶりにすごい冷や汗をかきました。

僕としては議員会館ってところも一度は行ってみたいと思ったので、お邪魔できたらいいなあと思っております。

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