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Vol.39 改めて2010年の抱負について語ります。

  • 2010年1月7日

 

迎春  あけましておめでとうございます。ゴスペラーズの北山陽一です。今年もよろしくお願いします。

 さて、昨年最後の更新分で2010年の僕個人としての抱負を簡単に発表しましたが、各地で大きな反響を呼び起こしているようなので(笑)、もう少し詳しくお話したいと思います。

 僕のなかでは“男35計画”というものがあって、35歳である程度北山陽一というものの第一次の完成形を作りたいなと思っていたんですけど、まあ、間に合わなかったんですよね(笑)。ただ、もちろん高い成果もあがったんですよ。この連載でも何度かご紹介した「日本妄想研究会(通称:日妄研)」などプライベートな活動を通して、具体的に見えていない部分についていろいろと想像してやっていたんですけど、見えるようになってくるとやっぱりそれぞれの世界があって、そうすると選択肢も出てくるし、しなきゃいけない努力も出てきました。その結果として、北山の行き先というか、どういう北山になりたいかということがだいぶ見えてきたと感じています。だから、今年は何がやりたいのかということ、そして何ができるのかということをしっかり判断したいな、と。さらに言えば、「僕にとってできる/できないということ」と「この5年間でできる/できないということ」を分けたいとも思っています。

 基本的に、僕は“できるようになりたい人間”です。「これは僕にはできません」と言ってしまうのはストレスになるんです。そういう意味で、今度は“男40計画”として(笑)40歳までに自分の設計図みたいなものを描き、できるようになりたいことのうちで、この5年間にやらなきゃいけないことに注力したいなということですね。だから、“10年、20年をかけてできるようになりたいと思っていることに関してはこの5年間は休んでもいい”くらいの意識なんですよね。

 正直に言って、やりたいことがあまりにも多いので、いろんなことが宙づりになってるんです。だから、個人で努力すること、あるいは人を巻き込んで動かしていくこと、それぞれあって、そこに僕がどれくらい関与すればいいのか、僕が牽引役にならなければいけない場合には僕はどれくらいエネルギーが必要なのかというようなことをしっかり見極めないといけないというのが課題のひとつとしてあります。例えば、あるプロジェクトについては月に1回そのことだけを半日考えるというふうに決めてスケジュールを組んでいくというようなこともやらなければいけなくなるかもしれません。つまり、セルフ・マネージメントということについて、さらに厳密に考えていかないといけないなあと思っているところです。

 それでも、もろもろの事柄や関係性について、大切なことを見定める力のようなものがだいぶ身についてきたような感覚があるので、そのうえで今僕ができる状況判断をやって、できること/できないことを整理するのが2010年、というふうに考えているわけです。そして、この5年間にやるべきことを設定するということです。その“仕分け作業”はなるべく早く終えて、実作業に入りたいと思っています。今年はソロもやるし、考える時間がありそうなので、いろんな人にも会いたいですね。ただ、新しい出会いがあると、また新しいことも始めたくなると思うんですが(笑)。それでも、しっかり休むということがいちばんハイ・パフォーマンスにつながるということは昨年1年でよくわかったので、あまり手を広げ過ぎないように気をつけます。本当に思うんですが、ずっと起きていられればいいですよね(笑)。

 というわけで、ゴスペラーズの活動はもちろんですが、北山個人としてもさらに充実した1年にすべくがんばりたいな、と。その取り組みの一端はこの連載でもご紹介することがあると思います。どうぞ、お楽しみに。


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