『癒し』ってなんでしょうね。
たとえば海外旅行中、「日本に帰ったら何食べたい?」と聞かれ、「卵かけご飯」「きつねうどん」「お刺身と日本酒クイッ」…思い浮かぶそれぞれが『癒し』の定義なんじゃないかな、と私は思います。特別にパワーとかご利益などなくても、ふっと戻って、ほっと安心して、(あ、そうだった私)と少しだけはっと気づかせてくれる物や人や空間。
きっと詳しい人は『魂になる瞬間』『母胎に宿る宇宙』とか表現するかもしれないけど、それは素敵すぎて現実に戻るのに時間がかかりそう。できれば高級スーパーでお豆腐買うくらい、ちょっとの背伸びで気分上がる方法があるのなら、ストックしておきたいですよね。
気づけば年に一度、しかもいつも誕生日前の5月の末に、ここ5年ほど明治神宮を散歩しています(『参拝』とは思っていません)。
ご存知の方も多いでしょうが、明治神宮は伊勢神宮や他の神社仏閣とは根本的に違い、明治天皇崩御に伴い大正初期の造園家が、ただの広大な荒れ地に計画的に木を植えていった人工の森です。約90年の時を経て、天然林相に近い『永遠の森』へと育てられている、それが明治神宮なのです。
だから本殿にはおられても、森には神様いないのかも?(笑)。
でも鳥居をくぐった瞬間、有無を言わせぬ鬱蒼とした緑で瞳は染められ、木々の生命がじゃれ合う犬のように遊び絡まり合い、空に飛び出さんばかりに重なり合う枝達は鍛えられた筋肉のようで、神秘力を感じずにはいられません。
『パワー』という言葉は人工っぽいですね。
自然はマジシャンとは違う。だって何も見せてはくれないもの。
葉は葉であり、花は花。決してビルにもレストランにもなれない。
それでも何か心を押し上げるというか、身体を浮かせるというか、運動不足の足を前に進ませてくれる力を私に添えてくれます。
「行こうかな…」ふっと決めたのは前日の夜。
11時就寝、朝5時半起床。
今年はいつもより早起き。年とったから?いや違う!
最寄りの三つ前の駅で降り、外苑前→表参道→明治神宮前(原宿)と、テクテク朝7時半の街を歩き始めました。
朝の表参道、
こんなに広々歩ける贅沢
いざ明治神宮の森へ!
さぁ、明治神宮でどんな『ふっ。ほっ。はっ』が見つかるでしょう?
よかったら次回のエッセータイムまで、あなたの癒される場所を思い浮かべつつ、待っててくださいね♪