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いつまでも咲いていると思ったアジサイ すでに枯れてる? どうしたらいい??

  • 2016年12月2日
  • インテリア・グリーン・スタイル

みなさまこんにちは。モルモリカです。

梅雨の時期から、長く楽しませてくれるアジサイの花。

暑さが厳しくなっても、まだまだ、花は落ちません。

あんまり長く咲いているものだから、しげしげと見てみたら……

あれ? これって、すでに枯れてる??

今回は、アジサイの花のヒミツ、花後の管理について、ご紹介します。

 

★アジサイの花の特徴

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●花姿が変化するアジサイ

しっとりとした印象の日本アジサイ、艶やかな西洋アジサイ、

楚々としたガクアジサイ……。

梅雨空に咲くアジサイは、風情があるものです。

咲き始めたばかりのころから、次第に色が変わり、長い間楽しめるのも魅力です。

 

●アジサイの花は枯れない?

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アジサイの花は、そのまま育てると、梅雨が終わり、夏が終わり、冬になっても落ちず、そのままドライフラワーのようになります。

立ち枯れたアジサイの姿も風情があるものですが、翌年のことを考えれば、早めに花を切ることが大切です。

 

●花のように見えるのは…

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アジサイの花が枯れないように見えるのは、実は、花ではないから。

「アジサイの花」に見えるのは、萼片(がくへん)が変化したものです。

花は猛暑の前に咲き終わってしまいますが、いつまでも萼が残るために、花が散らないように見えるのです。

では花はどこ?

ちょっと失礼して……

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かき分けて奥を覗くと見えるのが、花です。

ちなみに、アジサイの開花宣言が出されるのは、外から見える萼の状態ではなく、

この「花」が開いたときです。

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ガクアジサイの場合には、装飾花で縁取られた中心に花が見えているので、開花状態もよくわかりますね。

 

★剪定のコツ

●基本は、花後すぐ

花木の場合、剪定のタイミングや切る位置を間違えると、せっかくの翌年の花のための芽を切り落としてしまうので、注意が必要です。

アジサイは、花が咲き終わったら、早めに切り戻すのが基本です。

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まわりの修飾花が垂れて見栄えが悪くなったら、切り戻しましょう。

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切る位置は、花の2~3節下で切るのが基本。

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すぐに、葉の付け根から、新しい芽が伸びてきます。

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夏にどんどんと生長して、秋の始め頃には、新梢の先端に、花芽がつくられます。

 

●短く切り過ぎると…

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参考に、剪定しなかった株を見てみましょう。

中央に、前年に咲き終わって枯れた花が残っているのがわかります。

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古い花の下、3節目の下から、新しい芽が伸び、その先に今年の花が咲いたことがわかります。

アジサイは、短く切り過ぎると花芽にならず、葉芽になって葉ばかり茂ることになってしまいます。

 

●品種や株の状態によって異なる

これまで、基本の剪定を紹介しましたが、剪定の仕方は、品種や株の状態、植え場所などによっても異なります。

 

・大株

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スペースがある場合には、どんどんと大株に仕立てるのも楽しいもの。

基本の剪定の方法で、花後はなるべく早く切り戻します。

この写真は梅雨の終わり、剪定後の様子。

これからどんどん大きく育ちます。

 

・アナベル

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コンパクトな株姿で愛らしい姿が人気のアナベル。

アナベルは、ほかのアジサイが秋に翌年の花芽をつけるのと違って、

年が変わってから、初春に伸びた新芽に花芽がつきます。

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そのため、アナベルは冬になってから剪定しても間に合います。

純白の花姿から、しだいに緑色に変わる姿を堪能してもよいでしょう。

 

・小さく仕立て直す

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花後すぐの剪定を繰り返していると、次第に株が大きくなり過ぎたり、株姿が乱れたりすることがあります。

その場合には、思いきって短く切り戻しましょう。

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株元から伸びる勢いのよい新芽だけを残し、新たな株につくり直すのも手。

その年には、花は期待できないかもしれませんが、正しく管理をすれば、美しく株姿が整い、再び見事な花を咲かせてくれるはずです。

ちなみに……

実は、アジサイの剪定は、基本どおりではうまくいかないことも。

花芽の付き方は、品種によってメカニズムに違いがあるだけでなく、日のあたりぐあい、水やり、風通し、株の勢い、若い株か古い株か、肥料のぐあい、その年の気温など、さまざまな要因が影響するようです。

そのため、基本を守って剪定しても、花が咲かなかったり、時期外れに剪定したのに案外たくさん花を付けたり。

同じ株でも、年によって、異なることもあるのです。

「アジサイの剪定は難しい」とよく聞きますが、こうした事情も背景にあるかと思います。

 

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