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これなんて読む? 知っておきたい園芸用語(3) 『斑入り』ふいり

  • 2016年12月2日
  • インテリア・グリーン・スタイル

みなさまこんにちは、モルモリカです。

ガーデニング本を見ていると、なじみのない言葉が出てくること、ありませんか?

中には、読み方すらわからないものも……。

今回は、そんな言葉の中から『斑入り』(ふいり)を紹介します。

 

●斑入り(ふいり)とは、斑が入ること。

みどりの葉に、ちょっと違う色が入る植物がありますよね。

たとえば、ヘデラ。

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アイビーの名でもおなじみです。

ふつうは、みどり一色ですが、

中には、違った色が入る種があります。

たとえば、ツルニチニチソウ。

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白っぽい色や、黄色っぽい色で、緑の葉が縁取られている種があります。

このように、みどりの葉の中に、色が変わった部分を持つものを斑入り植物といいます。

 

●斑の色や入り方いろいろ

斑とは、違った色の部分のことを指します。

斑の色は、

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淡い緑……

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淡い黄色……

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淡いピンク……

などさまざま。

斑の入り方も、いろいろです。

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覆輪(ふくりん)。

葉の周囲に入ります。

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縞斑(しまふ)。

細い葉に入る縦縞を呼びます。

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細かい点が葉の全体に入る場合は、斑の入り方によって散り斑(ちりふ)、砂子斑(すなごふ)、星斑(ほしふ)などと呼ばれます。

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網斑(あみふ)。

葉脈にそって、違った色が入るもの。

斑の入り方によって、脈斑(みゃくふ)と呼ばれる場合もあります。

 

●古典植物の場合

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日本で古くから栽培、観賞されてきた植物のことを、古典植物と呼びます。

蘭(ラン)や万年青(オモト)などの植物は、斑の美しさが観賞対象になっているものもあります。

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古典植物愛好家の間では、斑入り植物を

「柄もの(がらもの)」と呼んで珍重されています。

 

●ガーデンに変化を与える斑入り植物

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斑入り植物は、

みどり一色よりも、軽やかなイメージになり、

ガーデンに変化をプラスします。

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明るい印象になるので、玄関やエントランスまわりの植物にも。

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日陰のガーデンでは、上手に斑入り植物を使うと、

じめっと暗い印象になりません。

斑入り植物は、株によって斑の入り方に微妙な違いがあります。

選ぶときには、好みの斑の入り方を吟味してチョイスしてみましょう。

ちなみに……

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「覆輪」とは、葉縁の部分に斑が入ることを指すのは、ご説明したとおり。

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このように、花弁(花びら)が白く縁取られている場合も、

「覆輪」と呼びます。

広い意味では、花弁(花びら)も、色が変わった部分があれば、その部分は斑と呼びます。

ところが、一般的に「斑入り植物」といった場合は、葉に斑が入る植物を指すことが多いのです。

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この、デュランタのように……

『花は覆輪の花が咲くけれど、葉は緑色の一色』という植物は、ふつう、斑入り植物のグループには、入らないことが多いのです。

ちょっとややこしいですね。

 

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