水の洗浄力がアップするとされ、洗濯や食器洗いなどで活用されている「ナノバブル」。
あの水、飲めるらしいです。
飲んだり調理に使ったりするなんて考えたことがなかったのですが、アルベール・インターナショナル社から「ナノバブルで味噌汁と肉じゃが作ったから食べにきてよ(超絶意訳)」とご招待いただいたので、興味津々で試食してきましたよ。
ナノバブルとは、直径がおよそ100ナノメートル(0.0001ミリメートル)以下の極小の気泡のこと。
酸素やオゾンなどのガスを効率よく水に溶かすことができるほか、泡がマイナス電荷を帯びているからプラス電荷を持つことが多い汚れやバクテリアを引き寄せ、洗浄や除菌効果を発揮したりします。
Photo:中川真知子ナノバブル自体は、水道水などを専用のノズルに通すことで簡単に作れます。
ナノバブル発生ノズル『料理革命ナノバブル キッチンWトルネード』は、水10Lあたり約2兆7千億個以上のナノバブルを発生させられます。ナノバブルが野菜や肉の素材が持つ隙間に入り込むことで、調味料が浸透しやすくなるのだとか。
アルベール・インターナショナル 代表取締役社長の二谷氏いわく「ナノバブル水で調理すれば調味料の使用量が減り自然と減塩できます」。
実際、第三者機関での検証結果では、ナノバブル水で調理した方が「うま味と塩味が強く苦味とコクが控えめになった」ことが数値で示されたそうです。
Photo:中川真知子今回の実験ではナノバブル水で調理した場合にちょうどよくなる分量の調味料を使い、ナノバブル水と水道水で作った白米、肉じゃが、味噌汁を作って試食することになりました。
Photo:中川真知子白米の場合は浸水時間が30分から20分に短縮され、肉じゃがは調味料を15〜20%削減できるそう。
Photo:中川真知子 左:水道水 右奥:ナノバブル水出汁も、ナノバブル水でとった方が若干色が濃くなっているのがわかります。味への影響はあるのでしょうか?
というわけで、水道水とナノバブル水で調理した白米、味噌汁、肉じゃがの計6食を食べ比べ。
調理中に目立った変化は見られませんでしたが、全体的にナノバブル水で調理した方が素材の中まで味が浸透しているのが感じられました。
Photo:中川真知子特に、昆布と鰹節で出汁をとった味噌汁は出汁の風味と香りの存在感がしっかりと出ていましたね。
Photo:中川真知子肉じゃがも、出汁の風味がじゃがいもにしっかり入り込んでいるのを楽しめました。
Photo:中川真知子白米はそこまで差を感じなかったです。差が出るのは「出汁」なのかも。
ちなみに、ナノバブル水に通常の水と同じ分量の調味料を入れてしまうと、かなり塩辛く感じるそうです。
実際に食べてみて美味しいと思ったのですが、それ以外にも魅力的に感じる要素がありました。
まず、浸水時間が短縮できるのは、忙しい現代人にとって嬉しいですよね。時間がかかりがちな煮物だって、ナノバブル水を使えば短時間で食材の中まで味を染み込ませられるし、芯が残りがちな炊飯器の急速炊飯も美味しく炊き上がるかもしれない(私は試していないけれど実際にやった方は「美味しくできた」と言っていました。超やりたい)。
Photo:中川真知子 これを取り付けるだけでご飯が美味しくなるなんて…調味料の使用量を減らせるなら節約にもなるし、今まで手が出なかった高級調味料を買ってみようという気にもなります。高いのに少量しか入っていないからって買えなかった、憧れのめんつゆがあるんですよね…。
洗浄力が高いのなら食器洗いも楽になりそうだし、キッチンの水回りはナノバブル発生ノズルが標準装備になるかもしれません。
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