漕いで、止まって、発電。“ほぼ無限”に走れる電動アシスト自転車

  • 2025年4月22日
  • Gizmodo Japan

漕いで、止まって、発電。“ほぼ無限”に走れる電動アシスト自転車
Photo: mio

出先でバッテリー残量がゼロになる、あの絶望感とおさらば。

グングン進める軽快さと引き換えに、バッテリーの管理が必要な電動アシスト自転車。太陽誘電株式会社が開発した「FEREMO™(フェリモ)」なる技術なら、バッテリーのケアが最小限で済むんです。

走るエネルギーで充電できる技術

FEREMO(Future Energy Recycling system for Mobility)は、「回生電動アシストシステム」と呼ばれる運動エネルギーを回収し再利用する技術。

減速や停止時のブレーキ操作やペダルを漕がずに坂を下る時に、前輪に設置されたモーターで発電されます。

そして、サドル下のバッテリーに充電。つまり、走行中のエネルギーを再利用してアシストに活用できるのです。この技術により、アシストが「エコモード」の場合最大1000kmも走行可能に(!)。アシスト感強めの「パワーモード」でも最大100kmも走行可能だというからこれはイノベーティブ。

例えば、1日5km走行した場合、理論上約200日後まで充電不要です。走行しながら充電もされるから、重いバッテリーを扱う充電作業が減るのはとても気楽。

「走ってためた電気でスマホ充電」なんて未来もすぐそこ

上から、消費カロリー、発電した電力、消費した電力

実際にFEREMO™の自転車を休憩しながら数分全力で漕いでみると、0.28whの発電に成功しました。

こうしてFEREMO™で発電した電力を、給電するシステムも発売予定なのだとか。こうして電動アシスト自転車の電力をほかの用途に使えるのも、漕いで作った電力をバッテリーとして持っておけるのも革新的。

数分漕いで発電した0.28whもあれば、スマホを10%くらいなら充電できるとのことで、災害時にも応用がききそうです。

FEREMO™を搭載した自転車は、丸石サイクル「Re:BIKE(リ・バイク)」として購入可能。開発中かと思いきや、もうすでに誰でも使える技術になっているのが驚きでした。

Photo: mio, Source: 太陽誘電株式会社

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