向こう側がマル見え!
自転車はロード系やマウンテンバイクなどいろんなタイプがありますが、フレームやペダルといった構成パーツには大差がありません。タイヤと車輪は大小のサイズや太さ程度の違いで、中心軸から出るスポークが車輪な内側を支えるものがほとんどです。
革新的に新しいものを作るなら? スポークレス(ハブレス)が見た目的に超クールです。
ふたつ折りの電動自転車「KOSMOS Hubless」は、前輪のスポークがない不思議な自転車。短いフロントフォークがタイヤの内側のディスクを支えているだけで、ムダなくスカスカになっています。
折りたたみはフレームの中央とハンドルを支えるステムの根本あたりの2カ所だけ。開閉にかかる時間はたったの10秒と、時間に追われる現代人にはありがたいですね。
公式サイトいわく、スポークがないとパーツ削減になるので車重の軽量化になるとのこと。また空気抵抗が減るので速度が上がり、乗車体験が向上するのだそうな。効果は微々たるものかもしれませんが、見た目だけの話ではないんですね。
ペダルの根本には5速ギアボックス、中身がギッシリ詰まった耐パンクタイヤ、ハンドル部分のディスプレイおよびスマホと接続するスマートさを持ち合わせています。
バッテリーはサドルを支えるシートポストに内蔵されてスッキリ。後輪はトルクセンサーとアシスト用のハブモーター、ディスクブレーキで制動性もバッチリ。カーボン製のベルトドライブでチェーンがなく、メンテナンスが簡単で油汚れもありません。
フル充電で74kmの距離を走る36Vの長寿命バッテリーですが、最高時速が25.7kmなので日本の公道は走れません。
Image: KOSMOSスポークがない乗り物は、過去にいくつか取りあげたことがありました。後輪がドーナツ状のEVバイク「「VERGE TS」に、前後ともスポークがないeバイク「beno」は未来的で超スタイリッシュ。ユーチューバーが作ったホイールは、透明のアクリル板というトリックにビックリしました。
いろんな人がスポークレスを目指すのは、やっぱりカッコよいからだと思います。穴空きだからメチャクチャ高機能というわけではないけど、それだけで物欲に刺さりますね。
「KOSMOS Hubless」は現在、クラウド・ファンディングで出資金を募っています。頓挫や延期の可能性もあるので、出資する際はご注意ください。
Source: YouTube, KOSMOS, KICKSTARTER via NEW ATLAS
書籍(Kindle版もあります)