そうして僕は、理想の「音」に出会ったんだ ──
心地よい空気を感じながら、心地よい音楽を聴く。これ以上に幸せな時間があるだろうか…いやない(反語)…。
おっと失礼。いま僕は休暇を満喫中でして、湖のほとりでチルな時間を過ごしていたのです。やっぱりいい空間にはいい音楽が似合うねぇ。
そんな僕の愛機は、デノン(Denon)のワイヤレスイヤホンAH-C830NCW。2021年に登場した、デノン初のワイヤレスイヤホンです。創業110年を超える老舗メーカーが生み出す音は、本当に心地よい…。
ん? なんだか雲行きが怪しくなってきたな。さっきまで晴れていたのに風が強くなって小雨もパラついてきました。
遠方に霧も見えてきて、なにやら不思議なことでも起こりそうな雰囲気。ここはいったんホテルに戻るとしますか。さて、イヤホンをケースにしまって…
と、動いたその刹那。
「ポロッ」
「ポチャン」
う、うわーー! 僕のイヤホンが!
そうなんです。僕ったらケースにしまおうとしたら、湖にイヤホンを落としてしまったのです。うそだろぉぉ沈んでいっちゃったよぉぉ……。
鈍色の空の下、絶望する僕。
そのときでした……!
…………ますか……
湖面が光り輝き、なんだか声が聞こえてきました。この声は一体…?
聞こえますか。いまあなたの脳に直接話しかけています。私はオーディオの神デノン。あなたが湖に落としたのはスタンダードなモデルですか? それともパーソナライズ機能を特徴とする多機能モデルPerLですか?
神様?? まじで言ってる??
おいおい、これってもしかして答えた方をもらえるラッキーイベントのやつでは…?
ここで「PerLシリーズです!」と言えば、PerLシリーズがもらえるのかな?
いやいやダメだ! ウソはダメ。ウソついてもらったイヤホンで聴く音楽なんて絶対楽しめない。
よし、ここは正直にいこう。僕が落としたのは、スタンダードなモデルAH-C830NCWです!
誘惑に惑わされず、よく正直に答えました。あなたには、落としたイヤホンAH-C830NCWの後継機種となる最新モデル、AH-C840NCWを授けましょう。
うわっ、突然手のひらにイヤホンが現れた!
これが僕が落としたモデルの後継機種ってこと…!?
落としたやつは白だったけど黒になったぞ。わけがわからないけど…とにかく聴いてみよう。
このAH-C840NCWは、デノン初の完全ワイヤレス・イヤホンであるAH-C830NCWの後継機にあたるモデルです。
先ほどは現行のフラッグシップモデルであるPerLシリーズと比較するような言い方をしましたが、AH-C840NCWもクオリティに妥協はありません。
その証拠となるのが新開発のダイナミックドライバーです。20万円クラスのデノンのハイエンドヘッドホンAH-D9200で採用されているドライバーを元に、ワイヤレスイヤホン専用の小型ドライバーとして再開発したのです。
Image: デノン提供こうして生まれたのが、新型の12mmフリーエッジ・バイオセルロースドライバー。一般的なドライバーは振動板がフレームに固定されているのでフレームに近いところは動きが小さくなり歪みの原因になってしまいますが、フリーエッジドライバーは振動板周辺を柔らかなロールエッジで支持する構造なので振動板全体が平行に動き、サウンドの歪みが少なくなるのです。
さすがオーディオの神、テクノロジーにも精通している…。
イヤホンの心臓部ともいえるドライバーに、フラッグシップヘッドホンと同様のアプローチをとっているのか、すごいな。
早速聴いてみたら、もう、クリアで本当に心地よいサウンド。
伸びやかで通りのよい高域や、ふくよかで豊かな音場。このサウンド、つい目を閉じて音の湖面のさざめきに身を委ねたくなります。さすが、ヒットしたAH-C830NCWの後継機だけのことはあるなぁ。
そもそも僕がデノンのイヤホンを選んだ理由の一つが「音に理念がある」ことなんです。デノンのサウンドはイヤホンから100万円オーバーのAVアンプに至るまでデノンのサウンドマスターである山内慎一氏が一貫して音のチューニングを担当。山内氏が掲げるサウンド・フィロソフィー「Vivid & Spacious(鮮やかで、空間表現の豊かなサウンド)」により、「曲を聴き始めたら、終わりまでずっと聴いていたいと思える音」という理念が貫かれているのですよ。
AH-C840NCWもその理念をしっかりと継承していると感じました。あぁ、本当に心地よい音だ。
イヤホンは音質だけでなく耳に入れた際の装着感も重要な要素。AH-C830NCWで好評だったフィット感をさらに追求するべく、AH-C840NCWでも精緻な修正を繰り返し、仕上げられているのです。
神様の言うとおり、着けているのを忘れるほどの絶妙な装着感。本体の軽さも相まって、長時間着けていても耳が疲れません。音楽に没入しやすいカナル型なのも僕好み。
イヤーチップには高級医療グレードのシリコンを採用していて、これもまた耳への優しさに貢献しています。Long S、S、M、Lの4種類が用意されているので、耳のサイズに合うものが見つかるでしょう。
AH-C840NCWの本体はスティック型のデザインのおかげで、操作やフィット位置の調整もスムーズです。スティック部分はツルっとしたグロス仕上げで、耳に入るハウジング部分はマット仕上げになっています。異なるテクスチャーはデザイン的にもユニークでかっこいい!
アクティブノイズキャンセリング(ANC)の性能については、デノン史上最強クラスが実現されています。新世代アルゴリズムと2つのマイクを組み合わせたハイブリッドANCで、サウンドへの影響や閉塞感を抑えた仕上がりが見事。
神様いわく、AH-C840NCWは人の話し声が多く含まれる低〜中域へのノイキャンがガッツリ強化されているとのこと。ノイキャンの効果はフィット感も重要になってきますが、フィット感については先ほど述べたとおり文句なしなので効果抜群。
マイクはビームフォーミング技術により、騒音が多い環境でも装着者の話し声をしっかりと拾ってくれる仕様になっています。騒がしい街中から通話しても、まるで湖畔から話しかけているようなクリアな音声を届けられますよ。
ケースもリニューアルされ、ポケットにスっと入るくらいコンパクト。このサイズ感なら普段から持ち歩きもしやすい。
こんな素敵なイヤホン、本当にいただいてよいのですか神様?
私は、あなたの正直さに感動したのです。さぁ、AH-C840NCWで新たなデノンのサウンドを存分に堪能なさい ──
ありがとう、オーディオの神デノン! AH-C840NCWで、最高の音楽を楽しみますねー!
Photo: デノンAH-C840NCWは、カラバリでホワイトも用意されています。お好みで選んでください。
Photo: デノンさらに! カナル型よりもインナーイヤー型がお好みならば同時発売されたAH-C500Wをチェック。ドライバーやそれ以外の機能も、ノイズキャンセリング非搭載であること以外はAH-C840NCWとほぼ同じ。耳を塞がないインナーイヤー型は、解放感と自然なサウンドが特徴。カナル型が苦手な人はこちらで極上のサウンドをご体験あれ。
Source: デノン(Denon)