ワイヤレスやめて有線イヤホンにお金をかけたら、満足度高かった話

  • 2025年3月21日
  • Gizmodo Japan

ワイヤレスやめて有線イヤホンにお金をかけたら、満足度高かった話
Photo: miho fukuda

聞こえてなかった音が聞こえた。

最近、たぶん人生で初めてちゃんとした有線イヤホンを買いました。それもちょっと高級な、Master & DynamicのME05です。

ME05は、2015年に初代が発売された後、2024年末にリニューアルされたMaster & Dynamic唯一の有線イヤホンです。日本ではまだ正規販売されていないようですが、私はイギリスで購入できました。良いプロダクトだと思うので、日本でも広く買いやすくなればという期待も込めつつ、この記事でご紹介しますね。

今さら有線イヤホン、の理由

私はAirPodsも使ってるんですが、ワイヤレスイヤホンって行方不明になったり充電できてなかったりすることも多いですよね。なので、とくに仕事のときは、作業の中で動画視聴の必要があったりするので、有線イヤホンもパソコンの近くにほぼ常備してるんです。

が、それも最近失くしてしまった上に、家に無数にあると思っていた有線イヤホンもいつの間にか全滅していました。イヤホンって一昔前まではiPhoneやいろんなガジェットに同梱されてたのが、地球に優しくないってことで廃止されちゃったんですけど、やっぱりそこそこ定期的に補充が必要になるんですね。

最初はApple純正のEar Podsを買おうかな?とも思いました。でも今までiPhoneに同梱のイヤホンを主に使ってきたので、同じものをわざわざ買うくらいなら、もっと有線のメリットがありそうな、いわゆる「音が良い」とされるものを買ってみようかな?と思ったんです。

主張しすぎないデザイン

そんなわけで、「音が良い」系有線イヤホンを調べるべくいくつかレビューなどを見てみたんですが、ハイエンドなイヤホンは色展開が黒っぽいか、クリアっぽいかが多い印象を受けました。

今までAppleイヤホンだったので次も白をイメージしていたんですが、そうするとこのようなクリア系が多く、可愛いけど自分にはちょっと若々しすぎるかも?などと思っていたところ、このM&D ME05のホワイトが目に留まったんです。

ME05はラバーと真鍮を組み合わせたデザインで、白基調のものと黒基調のものがあります。白基調はメタル部分がシルバーで、黒基調はシルバーに加えてゴールドとガンメタルの展開もあり。イヤーピースの丸いパーツが特徴的ですが、主張が強すぎないし、素材感にさりげない上品さがあります。

音質も、いくつかレビューを見たところ「リッチな音」とか「バランスが取れてる」と評価されてました。私は推し活民でボーカル曲を中心に聴いてるので、低音重視のものより全体にバランスが取れてるほうがいいかな、とも思い、ME05を選んでみました。

未知の音が聞こえた!

で、ME05を入手して好きな音楽を聞いてみたところ、たしかにいろんな音がひとつひとつきれいに聞こえて、これが「音の解像感がうんぬん」とかいうやつか!と感動しました。

私は令和の今になって1985年デビューの少年隊を推し始めたんですが、ファンになる前から何回も聴いてきたはずの『仮面舞踏会』をME05で聴いてみたところ、今まで気づかなかったマリンバ(だと思う)の音がくっきり聞こえてきて驚きました。これからいろんな曲を聴き直したら新たな発見ができそうで、すごく楽しみです。

といっても、普段使っているAirPodsの音が「悪い」とも感じないんですが。聴き比べるとAirPodsのほうが全体的にソフトにまとまってる印象です。

ケーブルが絡まない

またこれは使い始めて気付いた特長なんですが、ME05のケーブルはきしめんみたいな薄べったい形状で、絡まりにくくなっています。自分にとってAirPods(などの完全ワイヤレスイヤホン)のメリットの3分の1くらいは、「ケーブルがないから使いたいときすぐ使える」だったので、もうこれで良くないか?という気もしてきます。世の中のイヤホンみんなこのケーブルになるべきでは?と思うくらいです。

ケーブルといえば、ME05には3.5mmからUSB-Cに変換するアダプターも付属してきます。細かいことですが、イヤホンケーブルとアダプターのデザインが統一されててすっきりするのもうれしいです。

強いて残念なことをいえば

そんなわけで今、ME05をいろんな方に非常にお勧めしたいのですが、誰にでもどんな場面にも最適というわけではないです。まず、価格です。M&D本拠地・米国での定価が199ドルなので、日本で発売されるとしたら3万円台になるかもしれず、有線イヤホンにその値段?となりそうな気がします。

また、最近のハイエンドなワイヤレスイヤホン/ヘッドホンで標準のようになっている、アクティブノイズキャンセリング機能もありません。ただインイヤー型で、フィット感調節のためのイヤーチップも7パターン(シリコン5サイズ、フォーム2サイズ)同梱されているので、(あくまで体感ですが)よっぽどうるさい環境じゃない限り周りの音は邪魔になりません。

自分に合ったフィット感にできるので、ジョギングで使っても外れたりせず快適でした。ただウォータープルーフではないので、汗だくになるときや雨の中で使うのは避けたほうがよさそうです。

ギフトにしても良さそう

ME05は、有線イヤホンだから当然かもしれませんが、充電も必要ないし、バッテリーが劣化することもないので、かなり長く使えるはずです。以前の同梱イヤホンとは違うので、ズボラな私も今までみたいになくさないように気をつけたいです。

時間が経っても古くならず、普段の生活の中の感覚体験をアップグレードしてくれるっていう意味では、上等なペンとかグラスとかに似てる気もします。有線イヤホンて複数あっても邪魔にならないし、ME05みたいなものはガジェット好きな人へのギフトにしてもよさそうですね。

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