次は宇宙がトレンドに。グーグル元CEOが宇宙ビジネスに参入

  • 2025年3月14日
  • Gizmodo Japan

次は宇宙がトレンドに。グーグル元CEOが宇宙ビジネスに参入
Image: Relativity Space

Google(グーグル)の元CEOとして知られるエリック・シュミット氏が、民間宇宙スタートアップRelativity Space(レラティヴィティ・スペース)のCEOに就任しました。

共同創業者であり、今までCEOを務めていたティム・エリス氏は役員となります。

Today marks a bold new chapter for @relativityspace - read below:

Some dreams are so audacious they’re worth dedicating significant years of your life to.

Nine years ago, we scribbled Relativity’s wild vision on the back of a Starbucks receipt, never imagining how many… pic.twitter.com/ARkJJ0fFGJ

— Tim Ellis (@thetimellis) March 10, 2025

New York Times紙の報道によれば、シュミット氏がRelativity Spaceに莫大な投資を行ない、決定権を持てるだけの株を保有したとのこと。ただし、その莫大な投資額は明らかになっていません。

Relativity Spaceとは

Relativity Spaceは、2015年にカリフォルニアにて創業。3Dプリンターで製作したパーツで低コストロケットを開発する民間宇宙企業です。

画像で振り返る3Dプリンター製ロケット「Terran 1」の初打ち上げ 3Dプリンター製のパーツで作られたRelativity Space(レラティヴィティ・スペース)社のロケットTerran 1が打ち上げられる。 https://www.gizmodo.jp/2023/04/relativity-space-terran-1.html

ただし、2023年の打ち上げには成功したものの、軌道に乗れずプロジェクトとしては失敗。現在、後継機となるロケットを開発中です。

企業としての目標は、顧客に合わせたサイズ、サイズに合わせた価格で、宇宙への物資移送を実現すること。再利用可能なロケットがそれを実現させる鍵となります。将来的には、火星に商業ベースを作ることもミッションに掲げています。

テック業界から宇宙ビジネスへ

テック業界から宇宙ビジネスに参戦するのは、シュミット氏だけではありません。元Amazon(アマゾン)のCEOであるジェフ・ベゾス氏も、民間宇宙企業のBlue Originを手がけています。SpaceXのイーロン・マスク氏や、ヴァージン・ギャラクティックのリチャード・ブランソン氏など、世界中のビリオネアが宇宙にビジネスに着目。

最新の民間宇宙ビジネス = ドデカい大砲で宇宙船をぶっ放す「宇宙大砲」 民間企業が加速させる宇宙への探究心。宇宙ビジネスのベースとなる打ち上げが、より効率的により低コストで実現できれば、宇宙探査もさらに広がりをみせるはず。アメリカの民間宇宙企業「Longshot Space」が提案するのは、ドデカい大砲(または長いながーい銃)でドカーンと宇宙船を宇宙空間へぶっ放す方法です。ながーい大砲「もし、壮大で美しいことができるチャンスがあるなら、するべきです。そのマインドこそ https://www.gizmodo.jp/2025/03/longshot-space-giant-cannon-in-space.html

また、自身が会社に携わらずとも投資をする人も多く、最近ではOpenAIのサム・アルトマン氏が、「宇宙大砲」のアイデアに投資をしています。

ちなみに、シュミット氏は宇宙だけでなくAIも同時進行中。軍事AIドローンを開発するWhite Storkというスタートアップを所有しています。

世界のビリオネアにとって、インターネットの次の戦場は宇宙とAIなのです。

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