ダイエットや健康維持、ストレス発散。ランニングを始めようとする動機はさまざまですが、いざ走ろうと思ったときに迷うのがシューズ選び。
ケガなく快適に走るには、着地衝撃を緩衝するクッション性、接地時のブレを抑える安定性が不可欠ですが、「ナイキ ボメロ 18」(メンズ/ウィメンズ)はビギナーランナーに積極的におすすめできる機能を備えたシューズです。
レーシングシューズを除く、ナイキのロードランニング用シューズは、反発性を重視した「ペガサス」、安定性を重視した「ストラクチャー」、クッション性を重視した「ボメロ」という3つのシリーズに分けられています。
そのアイコンモデルはいずれもビギナーランナーを支える機能を備えていますが、よりクッション性にフォーカスしているのが「ボメロ」シリーズというわけです。
シリーズ史上最高のクッション性を備えたシューズとして登場した「ナイキ ボメロ 18」。スタックハイト(ソールの厚さ)は、踵部が46mm、前足部が36mmで、前作よりも6mm厚く、ボメロ史上最厚となっています。
ミッドソールはズームX フォームとリアクトX フォームの2層構造。ミッドソールのトップ、足裏のすぐ下にズームXフォームが、ボトム部分にリアクトX フォームが採用されています。
ズームX フォームは、ナイキのトップレーシングモデルにも使われている軽量で反発性に優れた素材。リアクトX フォームは、「ナイキ ペガサス 41」などにも使われている素材ですが、「ボメロ」シリーズに使われるのは初めてのこと。ランナーにマキシマム クッショニングをもたらし、ロードランニングを快適にすることを目指して作られたシューズゆえの厚さと素材選定なのでしょう。
また、着地から蹴り出しまでのスムーズな重心移動をサポートするために、踵から爪先までがロッキングチェアの脚のようなカーブ構造になっているのもポイントです。
Photo: 神津文人 ソールユニットはボメロ史上最厚。踵部が46mm、前足部が36mm。ミッドソールはズームX フォームとリアクトX フォームの2層構造になっています。「ナイキ ボメロ 18」は、一目見ればすぐわかる厚底モデル。ソールの底面積が広くとられていることもあり、ミッドソールは大ボリューム。シューズ自体大きく見えます。アッパーはエンジニアードメッシュ製。長い距離を走ることを想定しているからか、しっかりと通気性がある感じです。
足を入れると、まず感じるのはソフトなクッション感。これは足裏のすぐ下に位置しているズームX フォームの効果だと思われます。
Image: NIKE 足を入れるとすぐにソフトなクッション感を感じることができます。シリーズ史上最高のクッション性を実現しているということで、フカフカのライド感を想像していたのですが、走り心地はイメージとかなり違っていました。クッション性自体は高いと思うのですが、深く沈み込むような感覚はなく、フカフカもフワフワもしておらず(しつこいようですがクッション感はあるんです)。
柔らか過ぎない、クッション性と安定性のバランスがとれた、とても走りやすいシューズでした。着地から蹴り出しまでの重心移動もスムーズに行え、もっさり感はありません。
Image: NIKE 想像以上に安定性が高くブレやグラつきを感じることなく快適に走れます。厚底のハイクッションシューズは近年のトレンドではありますが、あまりにクッションに寄せ過ぎると、着地時のブレやグラつきが気になるもの。そしてブレやグラつきは、膝や腰の負担増にも繋がります。
その点、「ナイキ ボメロ 18」は、着地衝撃を緩衝しながらも、柔らか過ぎず、ビギナーランナーの最初の1足としてかなりおすすめのシューズです。
中級以上のランナーにとっては、LSD(長い距離をゆっくりと走る)トレーニングや、レース後のリカバリージョグなんかには、もってこいのシューズなのではないかと思います。
Image: NIKE こちらのカラー(サミットホワイト/ダスティーカクタス/ジオードティール/ブラック)もかわいい。とにかく快適に走りたい。そんな人にはぜひ一度「ナイキ ボメロ 18」を試してみてもらいたいですね。
Photo: 神津文人
書籍(Kindle版もあります)